1997 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原菌の誘導サイトカイン種差の免疫機構への影響とγ/δT細胞サブクラスの同定
Project/Area Number |
09671936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
斎藤 和子 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30008247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 千穂美 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (00147860)
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Keywords | マウス / 歯周病原菌 / サイトカイン産生 / in vivo / in vitro / NO産生 |
Research Abstract |
実験動物としてICRマウスを、歯周病原菌としてA.actinomycetemcomitans(Aa)、P.gingivalis(Pg)、F.nucleatum(Fn)を用い、マウスの腹腔を局所感染のモデルとして宿主-細菌の反応を健常および生菌免疫マウスを利用して検索をした。in vivo系では腹腔洗浄液を用い全細胞数、細胞画分数、サイトカイン、NO産生について、in vitro系ではカゼイン誘導マクロファージを培養し、抗原刺激後、培養液でサイトカイン、NOを測定した。in vivoの系におけるサイトカイン産生の結果は、正常マウスの各生菌の投与の場合IL-1β、IL-6の初期12時間をピークとする産生がみられた。IL-12はFnで1-3、Pgで3-5、Aaで5日に産生が認められた。IFN-γはFnでは7日、Aaでは12時間と7日に、Pgでは産生が認められなかった。Fnが最も高い値を示した。IL-4はいずれの菌の投与でも局所で低い値を示したが血清中ではAa投与の時に高い産生が認められた。Fn生菌免疫マウスにFnの生菌を投与した時のサイトカインの動態はIL-1βとTNF-αはFn投与初期に低いながら認められ、IL-6とIFN-γは投与後12-24時間と5日の2峰性を示し比較的高い値を示したが、IL-12とIL-4は全く認められなかった。NOの産生は正常マウスにいずれの生菌を投与しても全く検出されなかったが、生菌免疫マウスの内Fn免疫マウスでは生菌投与後12-24時間にNO産生が認められた。細胞数の変動は生菌投与でやや高い(1.5倍)値を示したが細胞種の割合は変わらず、好中球、マクロファージ、リンパ球と推移した。in vitro系ではNO産生はFn免疫マクロファージで高く、Aa免疫マクロファージで多少の増加があったが、それ以外はほとんど認められなかった。IFN-γ、IL-1α、IL-1β、TNF-αについて測定を行ったが免疫、正常間で差は認められなかった。
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Research Products
(1 results)