1997 Fiscal Year Annual Research Report
口腔インプラントの予後推定および予後評価のための画像検香法の確立
Project/Area Number |
09671938
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
有地 栄一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 恒一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30097555)
外山 正彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60231453)
内藤 宗孝 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20167539)
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Keywords | 口腔インプラント / コンピュータX線断層法 / 断層撮影 |
Research Abstract |
本年度の研究において、以下のような実績が得られた。 1.予後予測のための臨床的データの収集について インプラント術前検査として155例の症例についてCT検査を施行し,予後予測のための資料の蓄積をおこなった.このうち33例については我々の開発した手法によって詳細なCT検査をおこない,予後予測のための指標となる骨形態の分析をおこなった.また、MRI(磁気共鳴映像法)検査を、4例に施行し,資料を収集した.予後との関連で特に問題となる上顎のインプラント症例についてCT画像による詳細な骨形態の分析結果をおこなった.その結果を以下に示す. (1)歯槽骨の上下的骨幅は、切歯部では平均15.9mm,犬歯部では平均14.5mm,小臼歯部では平均11.3mm,大臼歯部では平均7.0mmであった. (2)歯槽骨の頬舌的的骨幅は、切歯部では平均6.0mm,犬歯部では平均5.8mm,小臼歯部では平均7.9mm,大臼歯部では平均11.4mmであった. (3)咬合平面に対する歯槽骨の傾斜角度は,切歯部では平均64.1度,犬歯部では平均66.6度,小臼歯部では平均74.1度,大臼歯部では平均85.0度であった. 2.予後評価方法の実験的な確立について 顎骨撮影用の固定具を開発し、製作して,当科所有の多機能パノラマ装置に取り付け実験を行った.多機能パノラマ装置は朝日レントゲン社AZ3000であり,通常のパノラマX線写真に加えて、断層像も得られるために、インプラント予後評価を行うための検査法として、有用である.固定具は断層位置と方向を表示するための2本の直行するレーザービームと位置あわせのためのソフトウェアで構成されており,横断像と縦断像共に対応可能である.実験ではX線写真のデジタル処理を行うことでつねに正確な断層像が得られた.
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