1999 Fiscal Year Annual Research Report
口腔インプラントの予後推定および予後評価のための画像検査法の確立
Project/Area Number |
09671938
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Research Institution | Aichi-Gakuin University |
Principal Investigator |
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 恒一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30097555)
内藤 宗孝 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20167539)
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Keywords | 口腔インプラント / コンピュータX線断層法 / 断層撮影 |
Research Abstract |
本年度の研究により、次のような実績が得られた。 術前画像診断としてCT検査を実施し、その後インプラントの埋入手術を施行した上顎25患者、14歳〜66歳(平均年齢48.4歳)、インプラント72本(前歯部35本、臼歯部37本)、下顎32患者、30歳〜72歳(平均年齢52.9歳)、インプラント118本(前歯部56本、臼歯部62本)を対象としてインプラント予後調査を行った。 すべてのインプラントは、純チタン製骨結合型インプラント(ブローネマルクインプラント、3iインプラント)で,2回法による埋入手術が行われた。 評価は、Kaplan-Meier法により行い、残存率はインプラント単位と患者単位で計算した。インプラント単位とは個々のインプラントの予後評価し、患者単位ではある患者に埋入されたインプラントのうち少なくとも1本が予後不良となったとき、その患者は予後不良と判定した。 インプラント単位では、上顎インプラントと下顎インプラントの比較、上顎インプラントでの骨移植の有無の比較、歯槽骨形態の計測値にしきい値を設定した比較、患者単位では、上顎患者と下顎患者の比較、上顎患者での骨移植の有無の比較における、それぞれの有意差検定の結果、インプラント単位での上顎インプラントと下顎インプラントの比較および骨移植を併用しない上顎前歯部インプラントにおいて歯槽骨傾斜角度68°にしきい値を設定した場合にp<0.05で有意差がみられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 有地榮一郎,内藤宗孝 他: "パノラマ装置によるインプラント断層撮影の改良"日本口腔科学会雑誌. 48. 655 (1999)
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[Publications] 有地榮一郎,内藤宗孝 他: "パノラマ装置を用いたインプラント断層撮影法の改良"日本口腔インプラント学会誌. 12(印刷中). (1999)
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[Publications] 有地榮一郎,内藤宗孝 他: "CT再構築画像を用いた上顎歯槽突起部の骨形態計測"日本口腔インプラント学会誌. 12. 246-254 (1999)