1997 Fiscal Year Annual Research Report
細胞表面抗体マーカーによる硬組織形成細胞(セメント芽細胞・骨芽細胞)の鑑別
Project/Area Number |
09671943
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
庄司 茂 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 英二 東北大学, 歯学部, 助手 (40292221)
飯山 正夫 東北大学, 歯学部, 助手 (00193152)
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
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Keywords | 細胞表面抗体 / セメント芽細胞 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
現在注目を集めている組織誘導再生法には、膜を利用したものやアメロジェニンを主成分とした注入型有機質による組織誘導剤があり、臨床に応用され歯槽骨やセメント質などの歯周組織最盛に一定の成果が得られている。しかし、骨性癒着に見られるように歯槽骨と象牙質を癒着させる硬組織が、セメント質なのか歯槽骨なのか判定困難な場合がある。 この様な問題を解決するには、セメント芽細胞と骨芽細胞の鑑別基準を確立する必要がある。この目的で、以下の実験を行った。 1、セメント質の免疫染色 : 現在、セメント芽細胞としての明らかな定義が確定していないため、まず、セメント質を分泌・形成するものがセメント芽細胞と考えて、セメント質の非コラーゲン性蛋白質の同定を行った。実験動物として、ウイスター系ラットを用いた。その結果、歯根象牙質とセメント質との境界に、ハイドロキシアパタイトと結合し石灰化開始部に多量に存在することから、石灰化調節因子と考えられている、osteopontinやbone sialoproteinが染め出された。 2、骨芽細胞の培養 : 前骨芽細胞と成熟骨芽細胞の分化違いを示すosteocalcinとbone sialoproteinを検出することができた。 今後、osteopontinは前セメント芽細胞のbone sialoproteinはセメント芽細胞のマーカーではないかという報告もあり、更に検討していく予定である。
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