1997 Fiscal Year Annual Research Report
修復象牙質を生物学的に形成促進するための分化・増殖因子の研究
Project/Area Number |
09671951
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高柴 正悟 岡山大学, 歯学部, 助教授 (50226768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝川 雅之 岡山大学, 歯学部, 助手 (60243474)
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Keywords | 石灰化 / 歯髄 / サブトラクティブハイブリダイゼイション / 修復象牙質 |
Research Abstract |
本研究は,歯髄構成細胞を分化・増殖因子を用いて活性化することによって修復象牙質の形成を促進させるための研究である。修復象牙質を形成中の歯髄組織で,未知の遺伝子を含めどのような遺伝子が発現しているかを経時的に把握することを目的に,以下の実験を行った。 1.ラット臼歯の歯冠を形成し,歯髄細胞が修復象牙質を形成しようとする時期を特定しようとした。そのため,ラット顎の脱灰標本上で,硬組織形成部位で発現しているグルココルチコイドによって直接的に誘導されるキナーゼ(Serum and Glucocorticoid-Inducible Kinase [sgk])遺伝子の発現を検出することで,歯髄での石灰化の位置を特定した(学会報告準備中)。 2.同部位を含む歯髄組織から,発現しているmRNAを回収し,polymerase chain reaction (PCR)法にて増幅するための一本鎖cDNAを作製した。 3.subtractive cDNA libraryを作成するために,まずsubtractive hybridizationの条件を確立しようとした。そのために,口腔内細菌のgenomic DNAをモデルとしてsubtractive hybridizationを行い,ある菌株に特徴的な遺伝子断片を得た(学会報告済み)。次に,ヒト歯根膜線維芽細胞の培養条件を変えてsubtractive cDNA libraryを作製した(学会報告準備中)。この際にはPCR法を応用して少量のmRNAを用いた。 以上のように今年度の研究計画は進展し,現在は修復象牙質を形成しようとしている(石灰化が起きようとしている)歯髄組織から得たmRNAからsubtractive cDNA libraryを作成する段階に来ている。
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[Publications] Sawada,K., et al.: "Identification of a novel insertion sequence element from Porphyromonas gingivalis W83" JADR Abstract. 99 (1997)
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[Publications] 大江丙午ら: "ハンセン病患者のポケット内歯周病原生細菌叢の検討" 日本歯科保存学雑誌 秋季特別号. 40. 62 (1997)
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[Publications] 澤田弘一ら: "膿瘍形成能を保有するPorphyromonas gingivalis W 83株におけるインサーションシーケンス様遺伝子の挿入部位についての研究" 日本歯周病学会会誌 秋季特別号. 39. 173 (1997)
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[Publications] 澤田弘一ら: "Porphyromonas gingivalisの膿瘍形成遺伝子のサブトラクティブハイブリダイゼイション法による研究" 日本歯周病学会誌 春季特別号. 39. 153 (1997)