1998 Fiscal Year Annual Research Report
レジン強化型グラスアイオノマーセメント系修復材,合着材のエナメル質界面の電顕観察
Project/Area Number |
09671967
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
安藤 進 日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 圭祐 日本大学, 歯学部, 助手 (00291708)
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Keywords | 専用プライマー / エナメル質歯接着強さ / レジン強化型グラスアイオノマーセメント / サーマルストレス / SEM観察 |
Research Abstract |
光硬化型グラスアイオノマーセメントの象牙質接着性に有効であった専用プライマーを用いてレジン強化型グラスアイオノマーセメントとエナメル質との接着強さの測定と接合界面の電顕的解析,および口腔内環境を想定した接着耐久試験を行い接合界面での接着挙動を解析するためのデータの集積をはかり接着機構を解明することを目的とした。 供試したリン酸エステル系モノマーを含有した専用プライマーのエナメル質接着力は,対照としたdentin conditionerおよびcavity conditionerの接着力に比較して高い値を示した。プライミング処理したエナメル質表面形態のSEM観察では,専用プライマーの組成によって異なるプライミングパターンを示した。すなわち,アセトン含有量が少なくなるとプライミングパターンが明瞭で表面あらさ大きな凹凸像を示した。また,エナメル質接合界面のSEM観察では,アセトン含有量の少ないプライマーを用いた場合に良好な接合が得られた。エナメル質表層での耐酸性のタッグ形態の形成が認められた。 専用プライマーを用いたエナメル質接着力はサーマールストレスを負荷した接着耐久性試験でも接着安定性に優れる成績を示した。 以上の検討結果を含めレジン強化型グラスアイオノマーセメントのエナメル質界面の電顕観察につて報告書を作成した。
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Research Products
(1 results)