1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671970
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
寺中 敏夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60104460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻原 早紀子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40214043)
好野 則夫 東京理科大学, 工学部, 助教授 (50084380)
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Keywords | プラーク付着防止 / シランカップリング剤 / ポリフルオロアルキル鎖 / 表面自由エネルギー / 表面改質 / 汚染防止 |
Research Abstract |
1.申請者らが過去に合成に成功し,その性能を明らかにしたCF_3C_9F_<18>C_2H_4Si(OCH_3)_3(以下10F2S-3Mと略す)と同等な低エネルギー状態を改質表面に与え,反応速度が極めて速い,CF_3C_9F_<18>C_2H_4Si(NCO)_3(以下10F2S-3Iと略す)の回収率の高い新規合成法を確立することに成功し,核磁気共鳴にてその構造とほぼ単一標品であることを確認した. 2.標準試料としてガラスを用いた場合,その表面改質に必要な10F2S-3Iの有効濃度および反応時間を検討した結果,10F2S-3Mと同様な撥水・撥油性を発揮するのに要する濃度を1/20に,また,反応時間を1.5分に減ずることができ,臨床応用により近づけることができた. 3.CF_3C_9F_<18>C_2H_4Si(NCO)_3の他にもCF_3C_9F_<18>C_2H_4Si(OC_2H_5)_3の合成にも成功した. 4.歯質に適応する10F2S-3Iの標準的な濃度と改質時間を決定するため,ハイドロキシアパタイトを用いた実験は,10F2S-3Iのより効率的な(回収率の高い)合成法の確立に時間を要したため予定より遅延し,現在進行中である. 以上の研究成果は日本油化学会誌,J.Biomater.Sci.,Polymer Edn.,Reactive & Functional Polymersに発表した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshino,Norio: "Synthesis of silane coupling agents containing fluorocarbon chain and application to dentistry:Plaque-controlling surface modifiers." J Biomater Sci.,Polymer Edn.8・8. 623-653 (1997)
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[Publications] Yoshino,Norio: "Plaque-controlling surface modifier containing fluorocarbon chain." Reactive and Functional Polymers. (印刷中). (1998)
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[Publications] 好野,則夫: "フッ化炭素鎖を有するトリエトキシ型シランカップリング剤の合成とガラスの表面改質" 日本油化学会誌. 46・4. 405-411 (1997)
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[Publications] 二瓶,智太郎: "ポリフルオロアルキル鎖を含むシランカップリング剤に関する研究(第5報)-側鎖にフッ化炭素鎖を含むカップリング剤の接着強さについて-" 歯材器. 16・30. 128 (1997)
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[Publications] 山中,秀起: "ポリフルオロアルキル鎖を含むシランカップリング剤に関する研究(第4報)-フッ素系シラン処理剤の吸着状態の検討-" 歯材器. 16・29. 117 (1997)
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[Publications] 二瓶,智太郎: "ポリフルオロアルキル鎖を含むシランカップリング剤に関する研究(第3報)-動的粘弾性による検討-" 歯材器. 16・29. 116 (1997)