1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671970
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
寺中 敏夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60104460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
好野 則夫 東京理科大学, 工学部, 教授 (50084380)
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Keywords | プラーク付着防止 / 表面改質 / シランカップリング剤 / ポリフルオロアルキルシラン / 表面自由エネルギー / 汚染防止 |
Research Abstract |
平成10年度の研究成果 1. 人工プラーク付着・脱離試験 9年度に合成に成功したCF_3C_9F_<18>C_2H_4Si(NCO)_3(以下10F2S-3Iと略す)にょり改質を行ったコンポジットレジン,ガラスおよびウシエナメル質スラブを用い,in vitroにてS.mutans Ingbritt株を用い人工プラーク付着実験を行った.positive controlとしてはガラスを,また,negative controlとしてはテフロンを用いた3mMの10F2S-3Iで改質したガラス,コンポジットレジンおよびエナメル質表面は人工プラークの脱離が極めて容易であっただけではなく,総付着量も有意に少ないことが確認できた.プラークの定量に当たっては当初^<14>Cおよび^3Hでラベルしたスクロースを用いる予定であったが,パイロットスタディーから,比色定量でも充分可能であることが示されたため,600nmによる比色によりおこなった. 2. 口腔内プラーク付着実験装置による検索 3名のボランティア(医局員)による口腔内プラーク付着実験装置を用いたウシエナメル質スラブに対するin vivoの実験では,明らかにプラーク付着量が少ない,あるいは殆ど付着しないことが示され,10F2S-3Iによる歯面改質が口腔内でもプラーク付着を抑制する事が確認された. 3. 回収率の向上 10F2S-3Iの回収率は現在58%であるため,より効率的な合成法の改良を行う必要がある.以上の研究成果は材料技術,Reactive & Functional Polymers,神奈川歯学,複合材料界面科学で発表した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] YOHINO,N: "Plaque-controlling surface modifier Containing fluorocarbon Chain." Reactive & Functional Polymers. 37. 271-282 (1998)
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[Publications] 好野 則夫: "プラークコントロール可能なフッ素系歯科用表面改質剤" 材料技術. 17・1. 5-9 (1999)
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[Publications] 山中秀起: "ポリフルオロアルキル鎖を含むシランカップリング剤に関する研究(第6報)-疎水性官能基の種類による処理効果と耐水耐久性-" 歯材器. 17. 17 (1998)
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[Publications] Kondo,Y.: "Synthesis of silane coupling agents Containinga fluorocarbon Chain and modification of inorganic surface" Polymer. 468 (1998)
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[Publications] Nihei,T: "Improvement of Water resistance of dental resin Composites using mixture silane of 3-methacryloxyprepyl trimethexysibane and poly(fluoro)alkyl trimethoxysilone" International Conference on Composite Interface. 7. 133-134 (1998)
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[Publications] 黒坂のぶ子: "フッ化炭素を含むシランカップリング剤の歯科への応用-修復材および歯芽表面の処理効果について-" 材料技術. 講演集. 105-106 (1998)