1999 Fiscal Year Annual Research Report
ゾルーゲル法応用による歯科用ガラス-セラミックスの調製と機能評価に関する研究
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09671986
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平 雅之 大阪大学, 歯学部, 助手 (60179398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺岡 文雄 大阪大学, 歯学部, 助手 (00099805)
高橋 純造 大阪大学, 歯学部, 教授 (80029149)
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Keywords | ゾルーゲル法 / シリカ / ガラス-セラミックス / 骨芽様細胞 / 細胞培養 / 動物実験 / 生体反応 / 歯科用コンポジットレジン |
Research Abstract |
溶液から無機系材料を合成する湿式のゾルーゲル法応用によって,新機能を有するシリカ系ガラスセニミックス材料を調製し,歯科材料としての応用可能性について検討を加え,今年度は以下の知見を得た. 1 チタンとジルコニアを配合したシリカ系焼成粉体は,高い光屈折率を有するため多官能性モノマーにフィラーとして配合すると光透過性に富んだ光硬化型コンポジットレジンが得られた.ジルコニアは,さらに歯質に近似するX線造影性をも付与した. 2 (800℃程度の)低温焼成を施したシリカ系粉体は水酸基を多く含むため,効果的なシラン処理が行なえ,コンポジットレジンの強度の増加が得られた. 3 アルミニウムとカルシウムを含むシリカ系焼成粉体は焼成温度の違い(400から1000℃まで)によって,ポリアクリル酸と異なる化学反応を示し,硬化時間,硬さ,調度も異なった.市販のグラスアイオノマーセメントを上回る物性は得られず,今後の継続研究が必要と考えられた. 4 カルシウムとリンを含むシリカ系低温(400℃)焼成粉体は多くの有機物側鎖を残した無機-有機複合体で生分解性を有すると考えられた,この粉末をアテロコラーゲンゲルと混ぜ,紫外線照射によってコラーゲンを架橋結合させ硬化体を得た.ガス滅菌後,ラット頭蓋骨骨膜下に埋入し,4週間後の生体反応に検討を加えた.(200μm以上の)大き目の硬化体は生体内細胞の分泌したコラーゲン性繊維質に被覆されていた.同時に,被覆された硬化体は生体内で分解する形態が観察された.(200μm以上の)小さ目の硬化体は生体による貧食作用が見られ白血球,リンパ球,マクロファージ等の細胞が周囲に多く見られた.硬化体の分解に伴い,カルシウムとリンが供給され,シリカは水酸基に富みアパタイトの核形成に有用と考えられるため,この硬化体は創傷治癒過程を経る骨再生に有用な材料になり得ると考えられた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Taira M.,Okazaki M.and Takahashi J.: "Studies on optical properties of two commercial visible-light-Cured composite resins by diffuse reflectance measurements"J.Oral Rehabilitation. 26・4. 329-337 (1999)
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[Publications] Takahashi J.,OkazakiM.,Taira M.And Kubo F.: "Nonuniform vertical and horizontal setting expansion of a phosphate-bonded investment"J.Prosthet.Dent.. 81・4. 386-391 (1999)
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[Publications] Matsumoto T.,Okazaki M.,Taira M.and Takahashi J.: "Inhibiting action of carbohydrates on the growth of fluorapatite crystals"Caries Res.. 34・1. 26-32 (2000)
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[Publications] Taira M.,Okazaki M.,Takahashi J.and Kubo F.: "Effects of four mixing methods on setting expansion and compressive strength of six phosphate-bonded silica"J.Oral Rehabilitation. 27(印刷中). (2000)
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[Publications] Taira M.,Toguchi M.S.,Takahashi J.and Okazaki M.: "Cytotoxicity of three-difunctional monomers used in dental composite resins"J.Mat.Sci.Lett.. 17(印刷中). (2000)
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[Publications] 平 雅之: "「生体融和材料から組織再生医学」 細胞培養と組織再生"バウンダリー. 16・3(印刷中). (2000)