1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09671991
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
久保 吉廣 徳島大学, 歯学部, 助教授 (50136686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 久裕 徳島大学, 歯学部, 助手 (10222093)
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Keywords | 口蓋欠損 / 鼻咽腔閉鎖 / 鼻咽腔ファイバースコープ / 顎義歯 / スピーチ・バルブ / 構音障害 |
Research Abstract |
平成10年は下記のように研究を遂行した. 1. 硬・軟口蓋に欠損を有する患者の顎義歯製作に際し,発音時の鼻咽腔閉鎖機能を鼻咽腔ファイバースコープを用いて診査し,スピーチ・バルブ部の大きさ,形態を完成した.その際,必要な画像を記録・再生機器に送り,後日,その画像を再生,写真撮影等ができるようにMOディスクに収録した. 2. 経過観察中の患者について鼻咽腔ファイバースコープにより発音時の鼻咽腔閉鎖の様態について診査を行い,鼻咽腔閉鎖が不完全な場合は顎義歯オブチュレータ部あるいはスピーチ・バルブの形態を修正し,嚥下,構音機能の改善を図った. 3. 鼻咽腔閉鎖が確実に行われていると診断したスピーチ・バルブの大きさ,形態と最適設置部位を頭部側方X線規格写真を用いて診査した. 4. 構音機能検査を行い,スピーチ・バルブが鼻咽腔閉鎖に寄与していることを確認した.5. 嚥下機能が確実に行われていることを検証するため,X線ビデオにて患者がX線造影剤の水溶液を飲む様態を撮影し,鼻咽腔ファイバースコープで決定したスピーチ・バルブの大きさ,形態が適切であるか確認を行った. 6. 研究成果を第15回日本顎顔面補綴学会学術大会(6月5日,大阪)および第3回国際顎顔面補綴学会学術大会(6月19日、トリノ,伊)において発表した. 7. 論文を投稿し,また研究成果を報告書にまとめた. すべて被験者には研究の主旨を説明し,同意を得て研究を行った.また被験者のプライバシーには十分気を付けた.
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