1997 Fiscal Year Annual Research Report
インプラント上部構造の適合性と周囲組織との関連について
Project/Area Number |
09672004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
山森 徹雄 奥羽大学, 歯学部, 講師 (30200851)
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Keywords | 歯科用インプラント / 上部構造 / 適合 |
Research Abstract |
動物実験に関しては本年度の研究実施計画通りに進行している。すなわち、ビ-グル犬2頭を購入し、下顎左右側第4前臼歯、第1大臼歯を抜去した。約3カ月の治癒期間後に抜歯窩の治癒をX線写真にて確認し、一次手術を行って片側につき直径3.75mm、長さ8.5mmのスクリュー型インプラント体を3本ずつ埋入した。さらに約3カ月間の治癒期間をおいて二次手術を行い、粘膜骨膜弁を形成してそれぞれのインプラント体に対してアバットメントおよびヒーリングキャップを装着した。二次手術後は1日1回歯ブラシによる機械的な口腔清掃を実施し、周囲組織の安定化を図っている。今後の予定としては、上部構造の適合に関する規格化およびその評価方法を検討し、周囲組織の状態が安定した後に上部構造を装着して、周囲組織における変化をX線写真、組織学的に検討する予定である。 有限要素法による解析についても研究実施計画に準じて進行している。まず解析に用いるコンピュータソフトを購入し有限要素モデルの作成を開始した。ただし、同ソフトを利用するためには講座保有のコンピュータでは性能が不十分であることが判明したため、新たにパーソナルコンピュータを購入した。下顎骨の形態については文献からその形態、内部構造、力学的特性を調べ、またインプラント体やアバットメント、上部構造については本実験で使用したものの形態や寸法を基準にモデル作成を行っている。モデル完成の後に有限要素法による解析を行う予定である。
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