1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09672014
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Research Institution | The Nippon Dental University School of Dentistry |
Principal Investigator |
大熊 一夫 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (50203740)
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Keywords | 二相構造合金 / 12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金 / 硬さ / 曲げ試験 / 引張試験 / 耐変色性試験 / 金添加 / レーザ用金銀パラジウム合金 |
Research Abstract |
高い弾性を有し、かつ疲労に強いキャストクラスプとなるように、レーザ照射した表層のみ硬化するレーザ用金銀パラジウム合金の実験を行ってきた。今年度(平成10年)は、12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金について、JISに基づく機械的性質を調べた。 (1) 12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金の最高硬さとなった照射条件は3ms、12J/Pで、痕の硬さは286.2HVとなり硬化処理したものより181%硬化した。 (2) 12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金に軟化処理を施した後レーザを照射すると、硬化処理したものより曲げ強さと破断エネルギーは僅かに減少した。レーザで表面改質したことにより、伸びは軟化処理より僅かに減少した。また、12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金のas castにレーザを照射すると、硬化処理より弾性係数と傾きは増大し、破断エネルギーはほぼ同等の値を示した。 (3) 12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金における照射痕(照射条件:パルス幅3ms,レーザエネルギー12J/P)の浸漬後の明度L*は66.50となった。 (4) 12wt%Au-40Ag-20Pd-24Cu-4Zn合金の液相点は919.7℃で、レーザ用金銀パラジウム合金はJIS(T 6105)に適合した。
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Research Products
(2 results)