1998 Fiscal Year Annual Research Report
実兎実験舌癌モデルを用いた免疫療法の抗腫瘍効果増強に関する実験的研究
Project/Area Number |
09672042
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
立松 憲親 岐阜大学, 医学部, 教授 (60021474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 恭子 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員
安田 聡 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (90283316)
市原 秀記 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50184627)
奥富 直 岐阜大学, 医学部, 助教授 (50152426)
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Keywords | VX-2 / BRM / Lentinan / CDDP / 5-FU / TUNEL |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続きLentinanを中心として、低用量癌化学療法との併用療法とその投与タイミングによる抗腫瘍効果の増強について検討した。なお抗腫瘍剤の用量は我々が既に報告した成績に基ずいて使用した。 実験方法: (1)低用量CDDP+Lentinan投与群(2)低用量5-FU+Lentinan投与群(3)低用量CDDP+低用量5-FU-Lentinan投与群。低用量癌化学療法後、24時間おいてLentinanを投与し抗腫瘍効果検討を行った。抗腫瘍効果判定は、腫瘍移植後28日目に屠殺し、相対的平均腫瘍重量比と腫瘍の組織学的壊死率で判定した。相対的平均腫瘍重量比はBattle comlumbus Laboratories Protocolに準じて平均腫瘍重量の比(TRW/CRW)を算出し、組織学的壊死率は残存腫瘍の最大径における壊死腫瘍細胞の割合をパラフィン包埋切片とHE染色標本で、更にTUNEL(TdT-medicated dUTP-biotin nick end labeling)法にて顕微鏡下に測定した。TUNEL法はターミナルトランスフェラーゼを用い、アポトーシスを起こした細胞の断片化DNAの遊離3′-OH末端にフルオレセイン-dUTPを高感度に特異的に標識する。腫瘍は、各化学療法後、control群に比較して有意差をもって縮小を認め、HE染色上壊死腫瘍細胞の増加が見られたが、TUNEL法においても有意差をもってアポトーシス細胞の増加が観察された。 本年度の研究成果は、第53回日本口腔科学会総会(1999.4.15-16於東京)にて発表予定である。
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