1997 Fiscal Year Annual Research Report
歯科用チタンインプラント材の骨接合における電気的影響に関する研究
Project/Area Number |
09672065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
桜田 重世 昭和大学, 歯学部, 講師 (00112730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八上 公利 昭和大学, 歯学部, 講師 (00210211)
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Keywords | チタンインプラント / 電気的仮骨形成 |
Research Abstract |
近年歯科用インプラントの材料として、チタンが多く用いられているが、チタンはイオン化傾向の大きな金属であり、上部構造に使用される金属との間に電位を生ずる。われわれは、この電位がチタンインプラントの骨接合におよぼす影響について検討を行っている。 チタンと他の金属を接合し、血清中に浸透すると定常的な電流が流れるという結果が得られた。流れる電流の強さはチタンの表面積や電極間距離などにより変化し一定ではないが、通常のインプラント上部構造に用いられる金合金、ステンレス、パラジウム合金などではチタンが陰極に帯電した。現在チタン板と他の金属を接合し、培養細胞の増殖におよぼす影響について検討中であるが、チタンに他の金属を接合すると細胞の増殖が抑制されるようである。現在種々の金属および培養細胞について検討中である。 また、動物実験を計画中であり、実験動物の骨内にチタンおよび他の金属を埋入し、二種類の金属を接合した場合のチタン周囲の骨形成について検討を行う予定である。
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