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1998 Fiscal Year Annual Research Report

骨密度の減少が骨折の治癒に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 09672066
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

真鍋 真人  昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 羽鳥 仁志  昭和大学, 歯学部, 助手 (20245814)
坂巻 秀明  昭和大学, 歯学部, 講師 (50201520)
Keywords骨折 / 低骨塩 / 下顎骨 / 非脱灰研磨切片 / 日本白色家兎
Research Abstract

前年度に引き続き、日本白色家兎を用い、OVX後低カルシウム飼料を与えた群(低骨塩群)と一般的な飼料で飼育した群(対照群)に分け、左側下顎骨をオトガイ孔後方で骨折させ、徒手整復後チタンマイクロプレートとネジで固定した。術後1、2、4、8週にて下顎骨を摘出し、X線撮影後非脱灰研磨切片作成して光学顕微鏡にて観察した。低骨塩状態での顎骨骨折の治癒過程を対照群と比較してX線学的、組織学的に検討し以下の結果が得られた。
1. X線学的に両群とも1、2週ではX線透過性に大きな差は認められないが、4、8週では低骨塩群は透過性が高い傾向であった。
2. 組織学的に低骨塩群、対照群ともに骨折部は骨折断端より骨の増生が行われ、2週から4週にかけて著しく骨梁が形成される。4週では骨折部の癒合は骨梁の配列が不規則な類骨で完成しつつあり、8週には層板骨の配列は不規則ではあるが健常部の層板構造と変わりがない程度の修復が認められる。
3. 組織学的に低骨塩群の方が骨の形成が対照群に比べやや劣る傾向にあり、X線学的所見の透過性の差と一致する。
以上のことから、低骨塩状態の顎骨骨折の治癒は遅延することが示唆され、臨床的には治療時の固定期間を延長させることが必要と考えられる。
当初の計画では破断強度の測定も合わせて行い、組織学的な変化と対応させた機械的な強度の違いも計測する予定であったが、試料が不足したため今回は見合わせた。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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