1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリカルCT-Tooth Pixによる下顎管と下顎智歯との関係に関する研究
Project/Area Number |
09672082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
島原 政司 大阪医科大学, 医学部, 教授 (50085057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎中 勲 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
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Keywords | ヘリカルCT / ToothPix / 下顎管 / 下顎智歯 |
Research Abstract |
1、抜歯困難と判断され、開業医より紹介された智歯抜歯症例(平成8年度)824歯に対しオルソパントモグラム上で下顎智歯と下顎管との関係を分析分類した。(1)O型:智歯根尖と下顎管が重なっていない症例は、529歯(64.2%)。(2)Ia型:智歯根尖と下顎管が上壁で接しており、かつ智歯根尖部で下顎管が彎曲していない症例は、130歯(15.8%)。(3)Ib:智歯根尖と下顎管が上壁で接しており、かつ智歯根尖部で下顎管が彎曲している症例は、19歯(2.3%)。(4)IIa型:智歯根尖が下顎管の上壁と下壁の間に位置しており、かつ彎曲していない症例は、103歯(12.5%)。(5)IIb型:智歯根尖が下顎管の上壁と下壁の間に位置しており、かつ下顎管が彎曲している症例は、19歯(2.3%)。(6)IIIa型:智歯根尖が下顎管下壁より下方に位置しており、かつ彎曲していない症例は、19歯(2.3%)。(7)IIIb型:智歯根尖が下顎管下壁より下方に位置しており、かつ彎曲している症例は、5歯(0.6%)であった。 2.開業医より抜歯を依頼された症例の内、オルソパントモグラム上で下顎智歯と下顎管が重なっている、あるいは近接している141歯に対しヘリカルCT撮像後、ToothPixにて分析検討した結果、下顎管に対して智歯根尖が舌側に位置していたものは77歯、頬側34歯、直上26歯、歯根間4歯であり、ToothPixにて下顎管と智歯根尖との間に骨壁を認めなかった症例は、Ib型1歯、IIa型19歯、IIb型15歯、IIIa型6歯、IIIb型8歯であった。これらのうち抜歯後実際に下顎管の露出を認めた症例は、IIa型11歯、IIb型7歯、IIIa型2歯であった。今後さらに詳細な検討を加える予定である。
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Research Products
(1 results)