1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09672103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
玉川 裕夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50127255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雫石 聡 大坂大学, 歯学部, 教授 (00028789)
小島 美樹 大坂大学, 歯学部, 助手 (20263303)
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Keywords | 仮想患者 / 卒後教育 / 歯科臨床教育 / コンピュータ / 教育支援システム |
Research Abstract |
我々は、仮想患者の開発を次の8ステップに分けている。 1.開発機器の相互接続とビデオ画像処理技術の修得 2.疾病進行に関するアルゴリズムの開発 3.実装系の確定と個別シナリオの確定 4.個別シナリオの実装 5.個別シナリオに対する実存画像の添付 6.本学歯学部内ネットワークを利用した実験的公開 7.寄せられた意見の仮想患者へのフィードバック 8.学外への公開。現在ステップ3まで終了し、ステップ4進行中である。以下各ステップについて概説する。 ○ステップ1 今回購入したワークステーションは、ビデオ画像を多くの手法で処理できることから、各手法ごとにテスト画像を作成して,画質と圧縮率の関係を確認した。 ○ステップ2 あらかじめ設定されたシナリオに沿って、仮想患者の振るまいが変化していくのではなく、仮想患者の各歯がそれぞれ独立して変化し、それらを組合わせた総体として仮想患者が存在するように開発を進めた。これは、現実の患者に対して行った処置が、術者の力量や診療ポリシ-、あるいは患者の意識等によって、経年的には違った結果を生じていることをふまえて、予後に関する様々の因子を変数として扱えるようにし、その変数の重みを変えて、処置の経過が幾通りにも変化していくモデルを仮想患者に導入するということである。 シナリオに沿って変化するだけでは、何度も繰り返し学習する対象になりにくいことを、我々はプロトタイプの仮想患者で確認し、その成果を医療情報学会で発表した。 ○ステップ3 実装系は、将来WWWで公開することを考えて、HTML+CGIとし、移植性を勘案して、開発はPerl(Ver.5.001)で行っている。歯科病名とそれに対する処置を細分化し、それぞれの処置に関して生じるであろう結果を,新たな病名として返す関数を作成した。すなわち、ある関数の戻り値を次の関数の入力値として再帰的に扱えるような関数群を設計し、それぞれの関数を個別シナリオとして扱うところまで開発した。
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Research Products
(1 results)