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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ミュータンスレンサ球菌の乳幼児口腔内への初期付着と定着に関する分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 09672108
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

香西 克之  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10178212)

Keywordsミュータンスレンサ球菌 / 家族内伝播 / DNAフィンガープリント / 乳幼児 / う蝕 / 歯牙萌出 / 初期付着 / 菌定着
Research Abstract

本学託児所の乳幼児名の口腔内より毎月一度,歯垢および唾液を採取し,mutans streptococci(ミュータンス菌)を選択培地であるMSB寒天培地,BHI培地を用いて分離し,ミュータンス菌を同定した。ミュータンス菌の同定試験には,マンニトール発酵試験を用いた。さらに歯牙の萌出状態を観察し,菌の初期定着と歯牙萌出との関係を調べた。現在資料を採取し13ヶ月経過したが,その中間結果として以下のことが明らかになった。
1.現時点では3歳児で3/7名,2歳児で2/4名,1歳児で3/9名,0歳児で0/5名にミュータンス菌の口腔内定着を認めた。また,歯牙の萌出前にはミュータンス菌は定着しておらず,さらに歯牙が萌出してもミュータンス菌の初期定着には個人差があることが示唆された。
2.3組の兄弟のうち,2組は兄弟ともミュータンス菌を保持し,1組は兄弟とも保持しておらず,ミュータンス菌伝播,初期定着において小児の生育環境の影響が左右していることが考えられた。
3.さらに被検乳幼児の父母のミュータンス菌の検出を行った結果,ミュータンス菌を保持していた乳幼児8名のうち,調べた父母会員の口腔内に多数のミュータンス菌を認めた。
現在,被検者からのミュータンス菌の検出を続けるとともにこれらの分離したミュータンス菌株のDNA fingerprintを行って菌株の同定,由来を明らかにし家族内の伝播関係に関わる因子を調べている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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