1997 Fiscal Year Annual Research Report
不斉連続的反応を基盤とするピロロインドール系生理活性天然物の合成研究
Project/Area Number |
09672171
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川崎 知己 明治薬科大学, 薬学部, 助教授 (70161304)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 正徳 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (70087774)
|
Keywords | オレフィン化 / クライゼン転位 / 2-アリルオキシインドリン-3-オン / ピロロ[2,3-b]インドール / フルストラミンC / 連続反応 |
Research Abstract |
3a-アリルピロロ[2,3-b]インドール構造を持つアルカロイド、アルデミン、アマウロミン、フルストラミン、プソイドフリナミノールの全合成研究において、目的の3a-アリルピロロ[2,3-b]インドール構造の合成を達成するとともに、フルストラミンCの全合成に成功している。すなわち、 1.2-(3,3-ジメチルアリルオキシ)インドリン-3-オンのオレフィン化、異性化、クライゼン転位、及び還元的環化反応により3a-(1,1-ジメチルアリル)ピロロ[2,3-b]インドールを与える効率の良い方法を見いだした。 2.上記合成経路の連続反応、種々2-アリルオキシインドリン-3-オンのオレフィン化、異性化、クライゼン転位反応を検討したところ、いずれの反応も円滑に進行し、収率よく目的化合物を与え、反応の一般性があることを明らかにした。 3.上記で得られた知見をもとに、6-ブロモインドールより8行程でフルストラミンCの最初の全合成を達成した。 4.光学活性3a-アリルピロロ[2,3-b]インドール構築を目的とした上記合成経路の光学活性バ-ジョンを検討した。光学活性アリルアルコールから誘導される2-アリルオキシインドリン-3-オンを合成し、この上記連続反応を行ったところ、反応は立体選択的に進行することを明らかにした。
|