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1998 Fiscal Year Annual Research Report

医薬品のテーラーメイド人工レセプターの創製とそれを用いた医薬品分析法の開発

Research Project

Project/Area Number 09672196
Research InstitutionHiroshima City University

Principal Investigator

竹内 俊文  広島市立大学, 情報科学部, 教授 (70179612)

Keywords人工レセプター / モレキュラーインプリンティング / 医薬品
Research Abstract

本研究ではモレキュラーインプリント法(MI法)に、より汎用性をもたせるためにインプリントレセプターを用いる医薬品分離分析法の開発を行うことを目的とした。
1. ステロイド系植物ホルモンのカスタステロンは極微量で生理活性を示すことが知られているが、単離精製の困難さが指摘されている。そこで我々は、このカスタステロンをインプリントポリマーの分離分析媒体に応用することを検討した。機能性モノマーにp-ビニルベンゼンホウ酸を用い共有結合による相互作用から合成したポリマーは、カスタステロンに対し非常に強い選択性を示した。また、機能性モノマーとしてメタクリル酸を用い非共有結合による相互作用から合成したポリマーの場合は、選択性に関しては共有結合の系に比べて劣るもののより簡便に合成することができた。両系ともそれぞれに長所と短所を持っており、ポリマーの用途から機能性モノマーを的確に選ぶことが重要であると考えられる。
2. インプリントレセプターを固相抽出に応用することを検討した。植物ホルモンのインドール酢酸をモデル認識対象分子として、機能性モノマーにN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートを用いてインドール酢酸のインプリントレセプターを合成し、固相抽出用のカラムに充填した。抽出溶媒として極性の低いクロロホルムを用いた糸ではインドール酢酸を93%回収することができ、極性の高いアセトニトリルを用いた系では回収率は低いがインドール酢酸の抽出が可能であった。よって今回機能性モノマーとして使用したN,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートは、極性溶媒にのみ溶解する化合物の分離・抽出にも有効であり、MI法で分離可能な分子の可能性を広げたといえる。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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