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1998 Fiscal Year Annual Research Report

抗アレルギー薬の好酸球遺伝子発現に対する作用機構

Research Project

Project/Area Number 09672322
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

中 充子  三重大学, 医学部, 助手 (10093139)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 有平  三重大学, 医学部, 助手 (30303720)
Keywords抗アレルギー薬 / 好酸球 / カルシウム結合蛋白質 / 遺伝子 / S100L / 好酸球定化性
Research Abstract

気管支喘息をはじめとする各種アレルギー疾患において、病変局所に活性化好酸球の浸潤が認められ、アレルギー反応における好酸球の役割が注目されている。好酸球も、他の白血球と同様に骨髄で増殖分化し、別の組織において機能を発揮する。そのためには、何らかのシグナル伝達機構を介して病変組織へ浸潤すると考えられる。すでに、好酸球におけるいくつかのリガンドやレセプターが明らかにされ、各々のシグナル伝達機構についても解析されている。しかしながら、各種アレルギー疾患における各々のリガンドやシグナル伝達機構の役割については、不明な点が多く残されている。我々は、従来よりカルシウム結合蛋白質を介するシグナル伝達機構に関して研究してきた。さらに、その一つであるS100蛋白質に注目し、新しいファミリーを精製、cDNAクローニングし、各々のS100蛋白質ファミリーの分子機能を解析した。その結果、SlOOLにおける強力な好酸球走化性活性を見い出した。現在、好酸球の走化性因子としては、補体、PAF,LTB4,インターロイキン5等が知られている。しかし、これらが、どの病態に関与するか、また、それぞれの病態での役割は不明であるのが現状である。本研究ではカルシウム結合蛋白質、S100Lの好酸球刺激により新しいG蛋白質結合型受容体を介した、MAPキナーゼの活性化がみられたことから、その特異的抗体と既存の抗アレルギー薬と比較しその情報伝達系の解析を行った。さらに、mRNA Differential Display法により変動する遺伝子群を多数見い出しており、そのシグナル伝達機構を解析中である。さらに、それらの蛋白質のうち特にRaf-1、MAPキナーゼ、プロテインキナーゼC等の蛋白質リン酸化酵素の基質になる組換え蛋白質の発現および精製方法の検討は現在進行中である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Yuhei Nishimura: "Molecular Cloning and Characterization of Mammalian Homologues of Vesicle-Associated Membrane Protein-Associated(VAMP-Associated)Proteins" Biochem.Biophys.Res.Commun.254. 21-26 (1999)

  • [Publications] Terumasa Mino: "Two distinct actin-binding sites of smooth muscle calponin" European Journal of Biochemistry. 251. 262-268 (1998)

  • [Publications] 田中利男: "21世紀の創薬科学(薬理ゲノム科学と創薬)" 共立出版, 18 (1998)

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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