1997 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロスフェア-利用による感作増強型経口B型肝炎ワクチンの開発
Project/Area Number |
09672342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
内田 享弘 武庫川女子大学, 薬学部, 助教授 (70203536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 賢治 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (00117251)
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Keywords | ワクチン / 肝炎 / マイクロスフェア- |
Research Abstract |
研究代表者は浸透圧を利用したW/O/W型複合エマルション溶媒留去法により、組換え型ヒトB肝炎コア抗原粒子(以下HBc抗原と略)を生体分解性のポリ乳酸グリコール酸共重合体(以下PLGAと略)中に高封入率・高収率で封入することを試みたが、従来のカプセル化法ではHBc抗原は分子量360万の水溶性巨大分子であり、マイクロスフェア-化の際に使用される塩化メチレンなどの接触により瞬時に失活した。そこで水溶性のゼラチン、シクロデキストリン、ポリエチレングリコールなどの水溶性添加剤共存下、HBc抗原を安定にマイクロカプセル化できるものをスクニ-ニングしたところ、分子量数万〜10数万の分子量を持ったゼラチンが特に安定化効果が優れていることが分かった。この事実はCDを用いたスペルトルの変化でも確認できた。上記調製HBc抗原含有マイクロスフェア-の粒子径は約4μmで購入した光学顕微鏡で粒度分布を精査したところ均一な分布を呈した。in vitro放出試験では約80%が溶出試験開始2日以内に速やかな放出されたが、それ以降はゆっくりとした放出が放出試験開始1ヶ月まで持続した。 現在予備試験的に一部ラットへのマイクロスフェア-の皮下投与実験を行ったところ、血漿中IgGの上昇が観察され、優れたワクチン効果が認められた。平成10年度にはin vivoのデータを蓄積するとともに、パイエル板へのHBc抗原の取り込みを精査したい。
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