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2000 Fiscal Year Annual Research Report

血小板膜蛋白GPIV(CD36)の機能と発現調節に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09672346
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

林 由紀子  旭川医科大学, 医学部, 講師 (50125407)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 幸村 近  旭川医科大学, 医学部, 助手 (40261408)
河端 薫雄  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50195129)
Keywords血小板 / シグナル伝達 / PKC / アラキドン酸 / CD36
Research Abstract

我々は昨年度までに1.活性化された血小板が放出するレベルの濃度のアラキドン酸が自身の代謝産物TxA2による血小板凝集を阻害する。2.CD36欠損血小板はアラキドン酸の取り込み機能がないために阻害効果が弱い。3.アラキドン酸による凝集阻害のメカニズムはcPKCの特異的阻害剤を用いて検討した結果、カルシウム非依存性プロテインキナーゼCの活性化によると推定した。プロテインキナーゼC(PKC)のアイソザイムでカルシウム依存性に膜脂質と結合して活性化されるタイプ(cPKC:血小板凝集のkey enzyme)と細胞質内でカルシウム非依存性に活性化されるタイプそれぞれの血小板機能への役割が明確な関連を持つことが示されたのは初めてである。12年度は凝集に到るシグナル伝達系でcPKC活性化に主要な役割を持ち、かつcPKCの基質蛋白でありfeedback regulationを受けると推定されているPLCβが実際にアラキドン酸添加によりリン酸化されることを、PLCβ特異抗体を用いた免疫沈降反応とウエスタンブロッテイングによって証明した。この結果は、アラキドン酸により活性化されたカルシウム非依存性PKCがPLCβをリン酸化して、TxA2受容体経由のシグナルがGqα-PLCβの相互作用の段階で阻害されるという推定を直接支持する。自身の代謝産物TxA2が強力な血小板活性化作用を有するアラキドン酸が何らかの理由でTxA2に代謝されない場合、不可逆的な凝集へのシグナルを初期段階で抑制するというのは、生体にとっては時として有害な血小板の活性化をすみやかに抑制できる合理的な機構と思われる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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