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1998 Fiscal Year Annual Research Report

抗内皮細胞抗体検出方法の確立とその臨床的意義の検討

Research Project

Project/Area Number 09672351
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

津野 ネルソン  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282637)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長田 卓也  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90272559)
柴田 洋一  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30010474)
Keywords内皮細胞 / 自己抗体 / 自己免疫疾患 / MPHA / 血小板特異抗原(HPA) / フローサイトメトリー / Western Biotting
Research Abstract

我々は抗内皮細胞抗体の検出の確立とその臨床的意義について検討することを目的として研究を進めてきた。
まず最初にヒト臍帯静脈より内皮細胞の分離・培養を行い、数多くの内皮細胞を凍結・保存した。これらの内皮細胞を血小板と同様にU底96穴プレートに固相化し、Mixed-passive hemagglutination(MPHA)法に準じて検査を行った。まず最初にマウス・モノクローナル抗体を用いて細胞表面抗原の発現を検討し、Flow-cytometryの結果と比較した。結果は完全に一致した。次に当輸血部に輸血の依頼があった患者血清をスクリーニングした結果、約3〜5%の陽性率が認められた。内皮細胞反応血清をWestern blotting法を用いて解析した結果、そのほとんどはHLAと反応性を示した。
内皮細胞は膜抗原の発現などから、血小板と非常に類似した細胞であるため、内皮細胞における血小板特異抗原であるHuman platelet antigen(HPA)の発現について検討した。まず、内皮細胞のDNAを抽出し、遺伝子レベルでのHPA型を判定した。次にMPHA法にて、抗HPA抗体を用いて内皮細胞におけるHPAの発現を検討した。その結果、内皮細胞にもHPA-1、-4、-5が発現していつことか明らかとなった。HPA-2及び-3は発現しておらず、それらの乗っているGPIa及びGPIIbが内皮細胞に発現していないという結果と一致した。以上より、多くの臓器に分布している内皮細胞のHPA抗原は移植においてマイナー抗原として働く可能性があることが示唆され、今後移植との関係についても検討が必要である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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