1999 Fiscal Year Annual Research Report
超高速ネットワーク(ATM)を用いた検査 診断用画像転送システムの開発
Project/Area Number |
09672354
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中嶋 安彬 京都大学, 医学研究科, 講師 (50115896)
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Keywords | 超高速ネットワーク / ATM / 医療画像 / Macintosh / Telepathology |
Research Abstract |
目的:前年度及び前々年度における研究成果に基づき、医療用に広く普及しているMacintoshコンピュータを京都大学学術情報ネットワーク機構(KUINS)のATMに接続し、病理診断用画像の処理・転送を行うための設定条件を検討した。 材料と方法:ハードウェアとして、コンピュータはPower Macintosh G3 B/W(Mac OSJ1-8.6)、接続ボードはiXMicro Lightning II-25/155M、顕微鏡画像取り込みには、(i)光学顕微鏡としてNikon社製ECLIPS E8000、(ii)デジタル出力系としてNikon社製ハイヴィジョンカメラHQ-130C、Nikon社製ハイヴィジョン出画アダプターPA-160/N/D/EM/NR、Nikon社製露出コントローラーEC-130、(iii)画像取り込み及び画像処理ソフトソフトウェアとしてAdobe Photoshop 5.5Jをそれぞれ用い、SCSI経由で顕微鏡画像を取り込んだ。 結果:ネットワークを通じてのコンピュータ間の画像転送についてはATMは極めて有効で、従来のEthernetに比して大幅な転送速度の改善が得られるが、デジタル入力による画像取り込みについては未だに技術的な問題がありrate limiting stepとなっている。圧縮前の静止画像として5-8Mb程度の情報量の取り込みが要求される場合、検鏡中の顕微鏡画像をリアルタイムに動画像として観察する場合には、SCSI経由でのコンピュータへの取り込みのためには現在よりも数倍処理速度の速いCPUと数ギガバイト以上のRAMとが必要であり、コスト面での問題も解決する必要があると思われた。又、Linux severをgate wayとしLinux用ATM NICを用いたATM接続もより安価で安定した方式である可能性がある。
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