2000 Fiscal Year Annual Research Report
第二次世界大戦後の看護教育制度改革-GHQ/PHW 及び日本の行政文書を用いた検証
Project/Area Number |
09672375
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高橋 みや子 山形大学, 医学部, 教授 (20070766)
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Keywords | GHQ / 看護教育政策 / 看護教育制度 / 看護学校養成所 / 継続教育 / 看護婦需要対策 |
Research Abstract |
看護教育制度改革に関する、厚生省・看護協会および看護養成所史の追加史料収集 GHQの指導下、昭和21年6月東京看護模範学院が開始され、この時の教育課程は、保健婦助産婦看護婦の合同教育課程であった。同時期、保健婦助産婦看護婦を一本化した保健師法案が示されたが廃案となった。実際には、国民医療法(昭17.2.24法70)の委任に基づく命令として、保健婦助産婦看護婦令(昭22.7.3政令124)が公布され、同年、保健婦助産婦看護婦指定規則(昭和2.11.4厚令28)により学校養成所の指定基準が制定施行された。その後、国民医療法の廃止により新たに保健婦助産婦看護婦法(昭23.7.30法203)制定され、さらに保健婦助産婦看護婦指定規則(昭和24.5.20文・厚令1)が制定された。以降は、この基準が適用された。 当初のGHQの看護教育政策から大幅に変更された。その間の事情は看護教育政策面および既存の学校養成所の動向共に不明な部分が多い。そこで、以下に関する追加史料収集と整理を行った。 1 日本産婆会、日本帝国看護婦協会、日本保健婦会および三者統合した日本産婆看護婦保健婦協会の職能および教育に方針および見解を示している史料収集。 2 東京模範看護学院および保健師法案の方針に従って開校された保健師聖路加女子専門学校、弘前厚生女子専門学校、東京女子医専附属保健婦講習所、松江厚生女子専門学校の学校史に関する史料収集、及び同時期の従来からの教育形態をとっていた学校養成所史に関する史料収集 3 GHQ指導の継続教育、特に幹部講習会関連および国立公衆衛生院の幹部養成としての保健婦助産婦看護婦の教育に関する史料収集 4 当時の保健婦助産婦看護婦の需給対策および保健婦助産婦看護婦の勤務状況等の史料収集 5 GHQの教育政策関連の追加史料収集と整理
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