1998 Fiscal Year Annual Research Report
化学療法を受ける患者の嘔気・嘔吐へのリラックス・音楽療法の応用研究
Project/Area Number |
09672388
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
大西 和子 三重大学, 医学部, 教授 (30185334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 雅美 三重大学, 医学部, 助教授 (50293808)
中西 貴美子 三重大学, 医学, 講師 (40283543)
出口 克己 三重大学, 医学部, 教授 (60024650)
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Keywords | 化学療法 / リラックス療法 / 嘔気・嘔吐 / 不安 / 年令差 |
Research Abstract |
本年度は、大学病院以外の総合病院(山田日赤病院、松坂中央総合病院)のがん疾患で化学療法を受けている入院患者14名(男性4名、女性8名)、平均年齢56.4才を対象者に昨年度(大学病院でのデータ収集)と同じ方法で行った。リラックス療法の看護介入を行う実験群と、行わない非実験群に分けた。、リラックス療法の効果をみるため、吐気・嘔吐の質問紙と不安(特定不安と状態不安)の質問紙からの回答を得た。1クール5日間、3クールを行った。 化学療法での吐気・嘔吐に対してのリラックス療法(筋弛緩法、音楽療法)の効果については、実験群と非実験群での有意差はなかったが、有効傾向にあった(吐気の平均値:実験群=3、非実験群=3.475)。不安(状態不安)に関しても、実験群と非実験群との有意差はなかったが、実験群は不安が少ない傾向にある(状態不安の平均値:実験群=40.6、非実験群=41.75)。また、吐気・嘔吐や不安に関しての年齢差や男女差においても有意差はみられなかった。 これらの結果は、対象者数の少ないことにより統計的に 意味をなさないが、昨年度の対象者との合計数で統計処理し、結果分析する予定である。合計数は28名であるが、未だ研究継続中であり今後も続けていくことにしている。現在、28名のデータを収集分析中であり、上記の結果と共に免疫機能関連因子やホルモンの量的変動との関連性についても報告書に詳しくまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)