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1997 Fiscal Year Annual Research Report

口腔内生体防御成分の分析による口腔疾患の予防法と看護に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09672401
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

道重 文子  徳島大学, 医療技術短期大学部, 講師 (00274267)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安岡 劭  徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30035414)
松尾 敬志  徳島大学, 歯学部, 教授 (30173800)
Keywords口腔細菌 / 嚥下性肺炎 / 歯科的疾患 / 生体防御 / 口腔ケア / 含嗽
Research Abstract

口腔微生物,殊に細菌は,歯科的疾患(う歯,歯周疾患),口腔内感染症とともに嚥下性肺炎の原因になるとされている。生体感染防御機構の低下,痴呆,運動障害,嚥下障害などがあるために自分自身で歯磨き,うがいなどの口腔内ケアを十分に実施できない患者に,上記疾患を予防するための効果的な看護ケアの方法を基礎的に検討することが本研究の目的である。
(1)嚥下障害のような神経障害があり,ガラガラのような後洗口含嗽ができない患者に,主にブクブクによる前洗口により含嗽を行った場合に咽頭細菌数が減少するか否かを解明するために,健常者志願者16例を対象に前洗口による含嗽1回の咽頭ぬぐい液細菌叢に対する影響を検索した。なお,対象をポビドンヨード(イソジンガーグル),緑茶,水道水で含嗽した3群に分類した。
1)いずれの含嗽液で含嗽しても咽頭ぬぐい液の総細胞数,レンサ菌数ともに含嗽後2時間,4時間,6時間のいずれの時間においても明かな減少を示さなかった。
2)いずれの含嗽液で含嗽しても総細胞数は含嗽前に比し翌朝で増加していた。
3)各含嗽液の咽頭ぬぐい液細菌数に対する影響に明かな差はみられなかった。
以上の成績から,ブクブクによる前洗口による含嗽法によっては咽頭に付着している細菌を減少さすことは比較的困難と考えられる。従って一般に嚥下障害のような神経障害をもつ患者に対する嚥下性肺炎予防法としては含嗽以外の方法を開発する必要があると考えられる。
(2)前洗口による含嗽では咽頭に付着している細菌を減少さすことは比較的困難であることが立証された。嚥下障害のような神経障害をもつ患者に対する嚥下性肺炎予防法として口腔清拭がおこなわれるがその効果は期待できないことが予測されるため,含嗽の方法や他の穂方法を開発するためにも,後洗口による含嗽で咽頭に付着している細菌を減少さすことができるか否かを解明することが必要であると考えている。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 道重文子: "含嗽の咽頭ぬぐい液細菌数に対する影響" 徳大医短紀要. 7. 35-42 (1997)

  • [Publications] 吉永純子: "じん肺患者の主に気道病変に基づく症状の分析" 徳大医短紀要. 7. 43-49 (1997)

  • [Publications] 吉永純子: "脳血管障害患者における肺炎の頻度とその特徴" 徳大医短紀要. 7. 51-57 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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