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1998 Fiscal Year Annual Research Report

褥瘡発生機序に関わる皮膚微小循環と形態との関係

Research Project

Project/Area Number 09672407
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

島田 達生  大分医科大学, 医学部, 教授 (80080555)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浅田 裕司  大分医科大学, 医学部, 助手 (30284798)
荒尾 博美  大分医科大学, 医学部, 助手 (00274746)
Keywords褥瘡 / 皮膚血流 / 圧迫 / 弾性線維
Research Abstract

本研究では昨年に引き続き,褥癒の発生機序に関わる皮膚微小循環を形態と機能の両面から検討するため,日々の生活の中で常に圧迫を受けている部位(坐骨結節部)の皮膚が,そうでない部位(大殿筋中央部,仙骨部)に比べて,どのように形態的及び機能的に異なるかを明らかにしようとした。健常成人の坐骨結節部,大殿筋中央部,仙骨部における安静時皮膚血流をレーザードップラー血流計により測定した結果,仙骨部の皮膚血流は,坐骨結節部よりわずかに多かった。血流の内訳を更に分析すると,坐骨結節部では,血液量は仙骨部に比べて多いが,血流速度は遅かった。この皮膚血流の結果は,昨年度の毛細血管分布とほぼ一致しており,形態と機能は密接に関係していることが示唆された。更に,献体として提供された老人遺体について,坐骨結節部,大殿筋中央部,仙骨部の弾性線維の分布を調べた結果,乳頭下の弾性線維の分布は,坐骨結節,大殿筋中央部において密で,仙骨部では粗であった。乳頭下の毛細血管は,弾性線雑の下に分布していることから考えると,日頃,常に圧迫を受けている坐骨結節部では高い圧が集中しても,圧迫からの回復力が良好で,褥癒発生につながらない原因とも考もられる。一方,仙骨部は低い圧でも圧迫に対する組織の回復力が弱く.褥癒発生につながりやすいのかも知れないということが示唆された。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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