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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ターミナルケアにおける倫理的問題に対する看護婦の意識

Research Project

Project/Area Number 09672413
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagano College of Nursing

Principal Investigator

DAVIS Anne J.  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70291573)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 真理子  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (10281255)
太田 勝正  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (60194156)
小西 恵美子  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)
Keywords看護倫理 / ターミナルケア / 看護婦 / 倫理的ジレンマ / 文化 / 価値観 / 告知 / 国際比較
Research Abstract

ターミナルケアにおける倫理的問題に対する看護婦の意識等について国際比較を行った。わが国の看護職に対する調査結果では、日常的に倫理的な問題に遭遇しているかとの問いに対して、約60%が「頻繁に」、あるいは「しばしば」遭遇していると答えたが、看護婦の置かれている状況には特に諸外国との差はなかった。わが国と諸外国、特に欧米との間でもっとも大きな違いが認められたのは、病名や予後の告知についてであった。わが国では「患者本人ではなく患者家族に告知する」のがほとんどであるのに対して欧米では、ほとんどが「例え予後不良であっても患者家族ではなく患者本人に告知している」と答えていた。それらの告知に伴う倫理的問題が、欧米では余り生じていないのに対して、わが国では約80%がしばしばあるいは頻繁に遭遇していると答えていた。さらに、病名、予後について患者本人に真実を告げず、家族にだけ真実を告げることについての倫理的問題については、欧米の看護婦がのほとんどが倫理的な問題であると指摘しているのに対して、わが国の看護婦の回答にはそれを容認する回答も一部(24%)見られた。倫理に関する基本的な原則があり、それに基づく対応によって、病名等の告知が余り問題となってない欧米の看護婦と比べて、わが国の看護婦は、日本独特の文化や価値観などにより解決すべき多くの問題に遭遇している状況が明らかになった。今後、調査対象国を広げて、さらに具体的な検討を続ける予定である。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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