1997 Fiscal Year Annual Research Report
中高年者に対する整形外科の術前術後リハビリテーション看護プログラムの開発
Project/Area Number |
09672419
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
柴田 真志 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (00254467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯岡 由紀子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (40275318)
野並 葉子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)
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Keywords | 車椅子 / リハビリテーション / 看護 / 筋疲労 |
Research Abstract |
本研究は、整形外科術前術後に車椅子移動を余儀なくされる患者に対するリハビリテーション看護プログラムを開発するための基礎研究として位置付き、最も機能向上が必要な筋群を特定するために、車椅子移動時に特異的に筋疲労が生じる筋群が存在するか否かということを明らかにすることが主たる目的であった。測定参加の同意を得た健康な20〜30才の女性8名を対象に、-定リズム(1ストローク/2秒)による車椅子移動を直線距離60mの往復コースにおいて約10分間連続的に行わせた。その時の僧帽筋、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕橈骨筋、尺側手根伸筋および脊柱起立筋の筋活動をホルター式筋電図計を用いて増幅した。筋活動は、コース中央(30mの位置)に引かれたラインを車椅子が横切ってから約10秒間記録し、それを1試行とした。10分間の車椅子移動でコースを5〜6往復することができたので、10〜12試行分の筋電図データが収集された。各試行とも4ストローク分の筋電図積分値(iEMG)を各筋ごとに求め、筋活動の指標とした。初期効果を考慮し、2試行目と3試行目のiEMGの平均値(初期値)と終了前2試行分のiEMG平均値(終期値)を比較すると、僧帽筋、三角筋、上腕二頭筋および脊柱起立筋で、初期値に比べ終期値のiEMGが増加する傾向にあった。一般に、一定負荷運動中におけるiEMGの増加は筋疲労によると考えられているので、10分間車椅子移動時において僧帽筋、三角筋、上腕二頭筋および脊柱起立筋が他の筋群に比べ疲労しやすい可能性が示唆された。
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