1999 Fiscal Year Annual Research Report
中高年者に対する整形外科の術前術後リハビリテーション看護プログラムの開発
Project/Area Number |
09672419
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Research Institution | COLLEGE OF NURSING ART AND SCIENCE HYOGO |
Principal Investigator |
柴田 真志 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (00254467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯岡 由紀子 杏林大学, 保健学部, 助手 (40275318)
野並 葉子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)
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Keywords | リハビリテーション看護 / 車椅子 / トレーニング |
Research Abstract |
本研究は、整形外科病棟における下肢手術後の車椅子使用時に伴う疲労感や筋痛の軽減を目的にした上肢リハビリテーション看護プログラムを開発することが目的であった。我々は、平成9年度および10年度で得られた結果をもとに、上肢筋中心のリハビリテーション看護プログラムについて検討した。本年度の主たる目的は、開発したリハビリテーション看護プログラムを実際に患者を対象に行い、その評価を行うことであった。 参加の同意を得た、人工膝関節置換術、骨きり術および人工股関節置換術の手術を行う53〜78歳までの女性患者8名(平均年齢65.9歳)に対して、上肢筋を中心に開発された4種類のリハビリテーション看護プログラム(セラバンドを用いた動的トレーニング)を術前3日から術後車椅子使用時まで1日2〜3回行わせた。プログラム実施後、車椅子使用などを含めた主観的なアンケート調査を行い評価に用いた。その結果、開発されたリハビリテーション看護プログラムの評価として、実施は比較的容易でその効果を実感できた、とする者がほとんどであった。効果を実感できた理由としては、「車椅子へ乗るときに移動がスムースであった」「車椅子使用による筋痛がほとんどない」「自信を持って車椅子生活を送れた」「回復への意欲が高まった」などの回答が半数を占めた。 これらのことから、本研究で開発されたリハビリテーション看護プログラムは臨床での活用が期待できると思われた。
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