1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09672422
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
斎藤 いずみ 北海道医療大学, 看護福祉学部・母子講座, 助教授 (10195977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長浜 亜希子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助手
宮崎 みち子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師
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Keywords | 分娩 / 看護行為 / 看護時間 / タイムスタディ / 初産婦 / 経産婦 / 経済 |
Research Abstract |
分娩時の看護を経済的に分析するためには、臨床で実施されている看護時間と看護行為を正確に測定することが必要不可欠である。そこで現在日本の分娩の54%は病院で行われていることから、病院における分娩時の看護に着目した。 入院後施設内で、分娩第1期から分娩第4期に、助産婦と看護婦が産婦に実施した看護時間をマンツーマンタイムスタディ法にて1分単位で測定した。看護行為の分類には、日本看護協会の定めた新看護業務区分表Aを改編し、分娩時看護行為分類表を作成し用いた。 1 これまで経験的に認知されていた、初産婦は経産婦よりも、異常分娩は自然正常分娩よりも看護時間が長いということを実測データを用いてはじめて数量的に実証した。 2 総看護時間に大きく影響を及ぼすのは分娩第1期の時間であり、異常時には分娩第4期の看護時間が長くなる。(弛緩出血、第3期、4期出血の場合) 3 初産婦の異常群と経産婦の正常群では看護時間に2倍近い差がある 4 初産婦と経産婦、正常群と異常群のそれぞれの特牲を示す看護行為の共通部分と相違を明らかにした。 5 分娩費は、現在自由診療部分であり社会保険診療報酬で一律には定められていない。しかし公的病院では、分娩のための入院でも社会保険診療報酬に定めらた看護料が適応されていた。初産婦と経産婦の看護時間や看護行為が一部異なることから、初産婦と経産婦の分娩費や看護料の料金体系を別に設定する可能性が考えられるる。経産婦の料金負担が減少すれば、少子化対策に活路を見出す可能性がある
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