1999 Fiscal Year Annual Research Report
青少年及び肥満者の血液性状に及ぼす食生活習慣の影響
Project/Area Number |
09680001
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Research Institution | IWATE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
赤澤 典子 岩手大学, 教育学部, 教授 (30004005)
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Keywords | 肥満 / かくれ肥満 / 体脂肪率 / 食習慣 / カロリー消費 / 運動療法 |
Research Abstract |
1) 本研究では青年期における肥満者及びかくれ肥満者(BMIが正常でありながら体脂肪率が高い者)の食生活習慣について調査しそれら関連について検討した。また肥満者やかくれ肥満者に体脂肪率の減少を図る改善指導を行った。 2) 体脂肪率についてみると、対照学生に比べ、いわゆるかくれ肥満者は、BMIが約23と正常範囲であるが、体脂肪率は約33%と明らかに高いことが認められた。 3) 食生活習慣に関する調査では、対照者に比べ肥満者やかくれ肥満者は朝食を抜く者が多いなど食事が不規則であること、また間食をする者が多いことが指摘されてた。また、就寝2時間前に食べ物を口にする者の割合は、かくれ肥満者の約71%であり、肥満を助長させている習慣の一つと思われた。 4) 一週間の運動時間、また一日に歩く時間の比較でも、対照者に比べかくれ肥満者のほうが運動量が少なく、また歩いていない傾向が認められた。 5) 栄養摂取状況をみると、エネルギーやタンパク質摂取では対照者とかくれ肥満者にさほど相違はみられないが、食品摂取状況では、かくれ肥満者では緑黄色野菜の摂取量が有意に低いことが指摘された。 6) かくれ肥満者および肥満者に万歩計をつけ1日30分以上1万歩を目標に4週間歩行運動を指導した。 改善した者と改善しなかった者の1日の歩数を比較すると、改善者は約11400歩に対し、非改善者は約7600歩であり、また歩行運動による消費カロリーは改善者が約410カロリー、非改善者が約280カロリーであり、有意に改善者の方が多く消費しいた。
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