1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680014
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山岸 雅子 金沢大学, 教育学部, 助教授 (00239873)
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Keywords | 住居観 / 地域性 / 富山県 / 住まい方 |
Research Abstract |
平成11年度は富山市市街地に居住する世帯を対象にアンケート調査を実施し分析を行った。調査の対象は、富山市中心市街地に立地する戸建て住宅及び集合住宅居住者である。調査の実施は平成11年10月、有効回答数は戸建て住宅102票、集合住宅33票である。本調査によって以下の結果が得られた。 1.富山県は全国的にみて持ち家率が高く、平成10年住宅・土地統計調査によると全国で61.3%のところ、富山県は80.7%と非常に高い。本調査では戸建て住宅は97%、集合住宅は51.5%が持ち家である。 2.住宅の延べ床面積も富山県は非常に水準が高い地域で、平成10年住宅・土地調査では富山県の平均は157.36m^2(戸建ては179.75m^2、共同住宅は44.8m^2)である。本調査では戸建て住宅は30〜50坪(132〜165m^2)の住宅が48.4%を占める。 3.住宅内の生活行為の場は、戸建て住宅は和室を利用する割合が高く、集合住宅ではリビングやダイニングの利用が多くなっている。例えば団らんは戸建て住宅はリビング33.7%、和室47.5%であるが、集合住宅はリビング60.6%、和室9.1%で、接客は戸建て住宅は和室が82%を占めるのに対し、集合住宅では和室が18.2%、リビングが54.5%である。 4.冠婚葬祭を自宅で行うことに関して、正月の祝い(戸:70.7%、集:54.8%)、結納(戸:30.4%、集:27.6%)、法事(戸:29.0%、集:3.2%)、葬式(戸:7.2%、集:3.2%)、結婚披露宴(戸:2.2%、集:0%)の順で自宅で行うのが当然とする世帯が多い。 5.住環境の評価は85%以上が満足していると回答しているが、住宅について満足と回答したのは半数強である。交通の便や生活施設が充実していることが評価され、収納スペースの狭さや間取りに不満を持っている。
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