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1999 Fiscal Year Annual Research Report

プレイリーダーのいる子どもの遊び場に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09680020
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

瀬渡 章子  奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (60179348)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 智子  奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (20197453)
Keywords子どもの遊び / プレイリーダー / 児童館 / 冒険遊び場 / 小学生
Research Abstract

【研究目的】本研究は,子どもの遊びを見守り,必要に応じて適切な援助をする大人(プレイリーダー)が常駐する遊び場を,都市の中にどのように組み込んでいけるのか,その可能性を探ることである。
【研究方法】昨年度は,神戸市の児童館において利用実態調査を行ったが,今年度はこれらの児童館を利用圏域に含む小学校3校を対象に調査を実施した。調査は2種に分けられ,(1)児童調査では,2年生,5年生の児童を対象に,放課後の遊びや児童館の利用状況,近所の遊び場にたいする評価をたずねた(回答者638名)。(2)保護者調査では,地域の遊び環境にたいする評価,児童館にたいする評価などをたずねた(回答者497名)。
【結果】児童の基本属性として,集合住宅居住が多い,母親の6割が就労している,お稽古ごと・塾への参加率が高いなどの特徴がみられた。放課後の遊び状況をみると,遊び相手は同年齢で2,3人の友人が多く,遊び集団は均質,小規模である。遊び場所は,自宅が最も多く,近所の公園や校庭(開放されている)などの屋外空間利用も比較的多い。外遊び志向は強く,児童の9割は日常的に外遊びをしている。学童保育児童を除く一般児童が児童館を利用する割合は約4分の1で,利用頻度は学年が上がると低下する。児童館を利用しない理由で上位を占めたのは「家から遠い」「家で遊ぶのが好き」「おもしろいくない」で,学年が上がると児童館の魅力が低下していく。また児童は,近所の遊び場に多くの要望を持っていることも明らかになった。一方保護者も地域の遊び環境に問題を感じており,子どもの一人遊びを禁止したり,遊ばせるのを不安に思う場所があるとした回答は多かった。しかし,安心して遊ばせられる場所の存在も指摘しており,学校の校庭や児童館などがあてはまる。児童館にたいしてはプラス評価が多いが,空間的な狭さや屋外遊び場がないことへの不満もみられた。児童館は,都市においては貴重な遊び場であるが,魅力ある場所となるためには課題が多いことが明らかとなった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 梶木典子、瀬渡章子、田中智子: "地域の遊び拠点としての児童館に関する研究"日本建築学会近畿支部研究報告集. 第39号計画系. 609-612 (1999)

  • [Publications] 瀬渡章子、田中智子、梶木典子: "地域の遊び拠点としての児童館の役割に関する研究-神戸市における調査事例-その1来館状況"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 777-778 (1999)

  • [Publications] 梶木典子、瀬渡章子、田中智子: "地域の遊び拠点としての児童館の役割に関する研究-神戸市における調査事例-その2遊び実態"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 779-780 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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