着心地評価のための被服圧計測用ダミ-の試作

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09680022
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Tottori University
• Principal Investigator: 伊藤 紀子 鳥取大学, 教育学部, 教授 (90108788)
• Keywords: 被服圧 / 着心地評価 / ダミ-

Research Abstract

人体にかわる被服圧計測用下半身ダミ-を試作することを目的とし、受圧部の硬さを3段階に変化させた下半身ダミ-を製作し、推定被服圧と実測被服圧との検討を行なった。その際、素材の応力緩和特性も考慮した。また、同様の実験を身体特性が近似した被害者3名の人体上でも行い、以下のことが明らかとなった。
1.下半身ダミ-の実測被服圧は、受圧面の硬さの影響を受け、剛体面Aに比べ軟体面B1、B2の値が低いことがわかった。
2.各条件下の推定被服圧と実測被服圧との適合性は,試料3を除いて下半身ダミ-軟体面 B1、B2の大腿部および人体上の大腿部で、かつ、緩和時間t=10^2(sec)、t=10^3(sec)において高いことがわかった。
3.大腿部において,下半身ダミ-軟体面B1、B2上と、人体上での実測被服圧は近似した値であった。
以上のことから、本実験で試作した被服圧計測用下半身ダミ-の大腿部軟体面上において被服圧測定を行うことで,着心地評価の指標を得ることが可能となった。

Research Products

• [Publications] Noriko Itc, Tomoko Yamada, Yuriko YaGi, Sayori Ikeda: "A New Measuring System of Clothing Pressure by Using a Body Dammy for the Evaluation of Clothing Cenforl" PRCEEDINGS OF THE 26TH TEXTILE RESEARCH SYMPOSIUM. 26・1. 43-50 (1997)
• [Publications] 山藤利加, 山田智子, 伊藤: "着心地評価のための被服圧計測用下半身ダミ-の検討" 日本家政学会 第50回大会. (発表予定).