1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680053
|
Research Institution | AOBA GAKUEN JUNIOR COLLEGE |
Principal Investigator |
芦澤 昌子 青葉学園短期大学, 家政科, 教授 (40191853)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 光男 立命館大学, 理工学部・光工学科, 教授 (30016604)
|
Keywords | 色の目立ち / 形の目立ち / 交通安全 / 高齢者 / アイカメラ / 導明視 / 誘目性 / 再帰反射機 |
Research Abstract |
色の目立ちを用いて安全服を設計しようとする研究の一環で、本研究は目立つワッペンの設計を目的によく目立つ形を求めようとしたものである。、誘目性の高い形を求める実験を2種類、アイカメラ実験と心理実験を行った。アイカメラ実験では視線の移動から被験者が最初に見る形を調べた。さらに、最も目立つ形を被験者に報告させた。刺激は三角、四角、長方形、円、U形などの8種類の形である。この検討にはビデオプリンターの画像を用いた。形の認識には若者と高齢者間の違いは殆どなくアイカメラ、心理実験とも三角形、円形の目立ち得点が高かった。照度レベルの影響は明所視、薄明視での形のみえについての差は小さかったが、注意しなければならないことは、高齢者の中には0.11xの実験が見えにくくて行えなかったもの、見にくいが無理して実験を行ったものを合計すると約2割の人が暗くて見えにくくなっていることが解った。 目立つワッペンを再帰反射性素材で作成し夜間の安全に活用する事を考え、冬のコートの色の着用実態と反射材に対する消費者意識を調査した。再帰反射材の有効性を認めている割合は中年、高齢者、若者の順に高く、使用への意欲も中年、高齢者の順であった。使用状況は、自転車が高かった。今後、どこに使用したいかについては自転車に比べ身体への使用は低かった。但し靴は中年、若者ともに使用されており、取り入れる意欲もあった。全般に男女で比較すると女性の方が使用に積極的である。問題なのは若者が男女共使用については消極的であったことである。コートの色は夜間の見えが、黒くなる黒、紺、焦げ茶、が多かった。高齢者が照度レベルが低くなったとき刺激が見にくくなったことを考えると冬季のコートの色は問題である。また、子供服への応用としてはワッペンを単独で用いるのでなく体を巻くようなデザインとの併用が効果的で目立ち得点が高かった。
|