1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680058
|
Research Institution | Showa Women's Junior College |
Principal Investigator |
三ツ井 紀子 昭和女子大学短期大学部, 助教授 (40106092)
|
Keywords | 靴 / 靴下 / 靴内気候 / 着用実験 / 発汗感覚 / 濡れ・湿り感 / 温冷感覚 / 快適感覚 |
Research Abstract |
1 目的 歩行・運動などにより発汗を生じ、靴内は高湿度になるため、靴内気候と快適性を調べることは重要である。構成素材の異なる3種類の靴を用い、人工気候室において運動負荷による着用実験を行い、靴内気候と快適性との関係について検討する。 2 方法 3種類の靴構成素材(天然皮革、合成皮革、人工皮革)により同じ靴型で特別に製作した靴を用いた。人工気候室において、被験者8名による、入室後21分間安静、6分間運動負荷後93分間安静の着用実験を行った。温度湿度センサ装着部位は、足指間、土踏まず、土踏まずでの靴下上とし、環境および靴内の温度湿度、心拍数、口腔温を3分間隔で測定した。被験者の主観的感覚(発汗感覚、濡れ・湿り感、温冷感覚、快適感覚)との関係について調べた。 3 結果 靴内の温度湿度は合成皮革靴着用時が大きく、天然皮革靴と人工皮革靴とでは温度は同程度であるが、湿度は天然皮革靴の方が低い傾向が見られた。測定部位別の温度湿度は高い順に足指間、土踏まず、土踏まずでのソックス上であった。不快感など主観的感覚は合成皮革靴着用時が一番大きく、天然皮革靴と人工皮革靴は類似した傾向を示した。足指間の温度湿度が、主観的感覚に大きく影響することがわかった。
|