19世紀イギリスにおける科学者・技術者養成システムの研究

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09680066
• Research Institution: University of Toyama
• Principal Investigator: 廣瀬 信 富山大学, 教育学部, 助教授 (00208878)
• Keywords: イギリス技術教育史 / 技術者養成史 / 科学技術教育史

Research Abstract

昨年度に続いて、主に、1、イギリスの研究者から研究計画や史料についてレビューを受けること、2、情報史料・文献の収集と整理、3、収集した史料の分析や先行研究の検討を中心に研究を進めた。
1、イギリスの研究者によるレビュー
9月後半の2週間、イギリスを訪問し、ロンドン大学のthe Institute of EducationのAndy Green教授から、研究計画や史料についてレビューを受けた。
2、情報・史料・文献の収集と整理
昨年度ならびに今年度の9月のイギリスでのレビューを受けて、昨年度に引き続いて、ブリティッシュ・ライブラリーからの史料の取り寄せ、イギリスからの文献や学位論文の購入、国内他大学図書館からの関連文献の借用等で、史料・文献の収集に努め、文献・史料リストの作成等の整理作業を行った。
3、収集した史料の分析と先行研究の検討
収集した先行研究の検討を進めたが、研究課題との関わりでとりわけ興味深かったのは、B.A.McFarlane,"The Chartered Engineer:A Study of the Recruitment,Qualification,Conditions of Employment,and Professional Associations of Chartered Civil,Electrical and Mechanical Engineers in Great Britain"(Ph.D.Thesis of London University,1961.)である。
また、現在、the Institution of Civil Engineersの会員資格審査資料を使って、19世紀末から20世紀初頭にかけての技術者の教育・訓練歴の分析を進めており、まもなく論文にまとめる予定である。