1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680076
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
川初 清典 北海道大学, 体育指導センター, 助教授 (80026822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
晴山 紫恵子 北海道女子大学, 短期大学部, 教授 (30228671)
清水 孝一 北海道大学, 工学研究科, 教授 (30125322)
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Keywords | クロスカントリースキー / フリー走法 / ポーリング力 / バイオテレメトリ / 無拘束計測 / エリート選手 / 優位側 / 腕外転 |
Research Abstract |
クロスカントリースキーの競技力向上を目指し、このスポーツの主たる推進技術であるポーリング動作時の発揮筋力を雪上実滑走中に検出する装置、及びその検出信号を無拘束で取り出し記録する装置をシステムに組み立てた。ポーリング力の検出は軸対称のストレインゲージ法を用い、信号の取得にはバイオテレメトリを応用し、記録はデータレコーダに保存した。そして以下に示す結果を得た。 1. エリートスキーヤーでは対体重比で示されるポーリング力が通常の選手に較べて両側とも高値であり、その傾向は非優位側で強かった。 2. ポーリング力の作用する時間はエリートスキーヤーでは逆側で幾分早く、それによる加速に更に優位側ポールの力が時間を追って作用した。これに対し通常の選手では両側ポールがほぼ同時に作用していた。 3. フリー走法で多用されるダブルポーリングの技術において我国の1部のエリート選手が実用している上腕を相対的に外転させた姿勢と通常の姿勢とによる技法の違いを検討した。その結果、筋力発揮、及び走行成績とも上腕の外転姿勢による試技の方が有利な結果が得られた。 4. 上記上腕が外転した姿勢ではフリー走法の場合、より優位側に依存したポーリングとなっており走行成績の向上はこれによってもたらされていると考えられた。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 川初 清典: "スキー・クロスカントリーとジャンプの動作分析的研究" 長野オリンピック医科学サポートシステムの調査研究事業報告. (印刷中). (1999)
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[Publications] 川初 清典: "スキー・ノルディック複合のスキー・クロスカントリーのポーリング力及びスキージャンプの足圧の計測値から考えるトレーニングと競技力向上の視点" 長野オリンピック医科学サポートシステムの調査研究事業報告. (印刷中). (1999)
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[Publications] Kawahatsu,k.: "Force measurement in poling technigue of the cross-couitry skillg." International Meeting of Spoits Science Comme morating the 1998 Winter Olympics in Nagano.163-169 (1998)
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[Publications] 川初 清典: "クロスカントリースキーのポーリング力の検出と分析" 平成9年度日本オリンピツク委員会スポーツ医・科学研究報告 II. 21. 323-325 (1998)
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[Publications] 川初 清典: "スキー・ノルディック複合における「技」と「力」" 体育の科学. 48. 553-556 (1998)
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[Publications] 斉藤 哲也: "クロスカントリースキーのポーリング力無拘束計測." 医用電子と生体工学、第37回ME学会大会論文号. 36. 252 (1998)
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[Publications] 川初 清典: "「教育講演」ノルディック複合からみた高度な運動能力" 第2回日本電気生理運動学会(JSEK)大会. (1998)
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[Publications] 斉藤 哲也: "クロスカントリースキーにおけるポーリング力の無拘束計測" 日本体育学会第48回大会. 344 (1997)
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[Publications] 斉藤 哲也: "ポーリング力とEMGによるクロスカントリースキーの動作分析" 第8回冬季スポーツ科学研究会. (1997)
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[Publications] 斉藤 哲也: "クロスカントリースキーのポーリング力無拘束計測手法の開発" 医用電子と生体工学35、第36回日本ME学会大会論文号. 134 (1997)