Research Abstract |
本研究では,小地域(一県)を対象として,生涯スポーツ学習に参加している高齢者を対象に,健康;体力づくりを志向した生活様式や生活行動および健康,体力・運動能力の実態を統計的調査によって明かにすることを通して,生涯スポーツ学習に伴う健康・スポーツ生活の変容と,健康,体力・運動能力への影響に関する因果構造を統計解析的に検討することを目的とした。 体力・運動能力および健康・スポーツ生活の統計調査を一部実施した。一部の測定調査は次年度にわたる。調査対象:生涯スポーツ学習プログラムに参加する某県内在住の55歳以上の男女計約200名。調査時期:平成9年7月〜平成10年2月。具体的な調査期日は,市町村やクラブ団体の年間行事計画に対応させたために,調査期間が平成10年度までに及んだ。調査の打ち合わせ,調査票の印刷,測定機器準備などは,平成9年7月までに行った。 調査内容: 1)体力・運動能力テスト(高齢者用):文部省壮年体力テストの高齢者用への拡張項目案に準拠した項目で行う。身長,体重,BMI,体脂肪量および率,長座位体前屈,垂直式脚筋力,握力,起き上がり,立ち幅跳び,垂直跳び,10m障害物歩行,ラダーテスト,手・足タッピング,踏み台昇降運動,肺機能。 2)健康・スポーツ生活調査:生活環境状況,運動・スポーツ実施状況(スポーツクラブ参加状況を含む),生活時間構造(睡眠,食生活,余暇生活など),生活様式,生活行動(保健行動,体力維持増進行動),運動・スポーツ欲求,運動・スポーツ実施に伴うQOL,健康体力欲求,不定愁訴など。測定方法:体力・運動能力のパフォーマンステストには,体育館等の室内施設を使用した。調査方法:健康・スポーツ生活調査は,集合・宿題・郵送回収調査法のいずれかによる質問紙調査によって実施した。調査単位は個人とした。調査系統:某県の生涯学習課の協力,承認を得て調査を実施した。
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