1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680100
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Research Institution | AICHI UNIVERSITY OF EDUCATION |
Principal Investigator |
春日 規克 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60152659)
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Keywords | 筋損傷 / 筋線維タイプ / 加齢 |
Research Abstract |
下肢筋に対して一定負荷(伸展角度、伸展速度)のエキセントリック収縮を起こさせる機械刺激装置を開発し、筋に大きな崩壊を引き起こし再生過程の構造変化を検討した。昨年度は同じ電気刺激・伸展条件に対して崩壊量が25-80%と違いが見られたことに関して、腓腹筋上の刺激電極位置を調整することによりほぼ一定とすることが可能となった。そこで平成10年度には本装置を用いて伸張性収縮後の筋損傷部位別の差違を検討し、さらに損傷を受けやすい筋線維タイプに関して検討を行った。伸張性収縮の後2〜7日には強縮張力の低下が認められ、3日後に最低値を示した。そこで3日後を含む1〜5日後の筋横断面を近位部、筋幅部、遠位部位別の損傷筋線維の割合は、それぞれが43.56、30.88、25.11%と異なり、近位の方が損傷を受けていた。このことから、筋の損傷を評価する場合には近位部に注目すべきことが示された。次に連続切片を用いることにより、損傷を受けていた筋線維のタイプを他の損傷のない部位で同定したところ、観察できた筋線維の全てがType IIbであり、機械的な伸張性収縮では筋の近位部に損傷が多く、筋線維タイブではType IIbがより損傷を受けやすいことが示された。 また、トレーニング筋は下肢筋のエキセントリック収縮による損傷に強い耐性がみられた。これに対し本年度実施した老齢筋に対する下り走による被験筋へエキセントリック収縮は、若齢筋に比べ損傷の程度、回復速度ともに劣っていた。老齢筋においては明らかに損傷筋線維数が増加、張力の低下、シナプス遅延の延長が認められた。
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Research Products
(2 results)