1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680104
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Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岸本 肇 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80030592)
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Keywords | 震災 / 体育 / スポーツ / スポーツ愛好者 / スポーツ実践 |
Research Abstract |
1. 被災地のスポーツ愛好者の状況 被災地のスポーツ愛好者(週1回〜月1、2回の継続的実施者)824人を対象に、震災後3年における活動状況を調査した。その主な結果は、次の通りである。 (1) 震災前と同じペースで自分のスポーツができている者は65%であった。 (2) 野球、サッカーの愛好者は、まだ1/4程度しか震災前のなじみの場所でやれていない。 (3) 場所以外の震災被害では、「チーム・仲間の分散」の約20%が際立っている。 2. 震災と学校の体育、運動部 被災地の公立中学校・保健体育教師590人に対して震災状況下における体育の授業、運動部の活動について質問紙調査をした。有効回答は233(39.5%)、調査期間は1998年11、12月であった。その主な結果は、次の通りである。 (1) 体育の場所:35.9%の教師が、使用可能な自校のスペース、施設でしのいだ。近隣公共施設、公園、河川敷、海岸等および他校施設を利用した教師は、5〜10%であった。 (2) 体育の内容:約1/4の教師が、ボール系のミニ・ゲームを多用した。次に体操、体力トレーニング、ランニング等の体力づくりが多い。通常の授業ではあまりやらないレクリエーション・ゲーム、鬼遊び等も導入されている。 (3) 運動部の場所の工夫と被害:運動部の場所の工夫も体育の授業とよく似ているが、他校交流は授業より多い。震災後3年になっても、まだ一部に練習場所の縮小、関連施設の復旧不十分が残っている。また震災を機に、部が廃止されたケースもある。
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