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2000 Fiscal Year Annual Research Report

スポーツと法に関する研究-日米のスポーツ関連紛争、訴訟の比較検討-

Research Project

Project/Area Number 09680107
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

井上 洋一  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (10193616)

Keywordsスポーツ法 / 訴訟
Research Abstract

スポーツ法学の研究で先んじているアメリカと我が国の体育・スポーツにかかわる紛争、訴訟に焦点をあて、その傾向はどのようなものか。アメリカでは、スポーツ参加に関する事例のうち、とくに女性に関する事例、ドーピングに関する事例、障害者に関する事例などには如何なる判断がなされ、また、関連する法規には、どのようなものがあるのかを検討してきた。日本については昭和28年創刊の判例雑誌(判例時報)から検討する限り、やはり事故の損害賠償の訴えが多い。体育・スポーツに関係する用語の入った事例をすべて取り上げた場合は約半数が事故問題であった。アメリカのようなスポーツ参加に関する訴えは、今日まで大変少ないと言える。
アメリカの男女の平等機会については、教育修正法のTitleIXが大きな影響を及ぼしている。とくにTitleIXを根拠とするものは大学の女子競技の不平等(待遇、ルール、奨学金、予算)に関する事例が多く、判断は概ね女性側の主張が認められている。ドーピングテスト(アメリカではドラックテスト)に関わるケースでは、選手の権利意識が高いアメリカでは、訴訟を通してこのテストの合法性そのものが問われている。そこで重要な争点となったのは、「不法な捜索及び押収を受けない権利」と「プライバシーの権利」という合衆国憲法及び州憲法上も認められる個人の基本的権利が侵害される可能性があるという点であった。障害を有する者のスポーツ参加については、一連の障害者差別禁止諸法によって、一般のスポーツ参加が認められてきた。また、今日では障害をもつアメリカ人に関する法によって、プロスポーツの範囲までその参加の機会が問われ保障して行こうとする方向にある。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 井上洋一: "アメリカの競技者と法的問題-ドウッグ,テストプログラムをめぐって-"日本スポーツ法学会年報. 7号. 22-46 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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