1998 Fiscal Year Annual Research Report
認知発達と動作学習の相互関連性のメカニズムに関する研究
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09680120
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Research Institution | Hiroshima Prefectural Women's University |
Principal Investigator |
中瀬古 哲 広島女子大学, 生活科学部, 助教授 (00198110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 美紀 広島女子大学, 生活科学部, 助手 (00084137)
猪木 省三 広島女子大学, 生活科学部, 教授 (90127613)
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Keywords | ボールゲーム / 系列動作 / 系列記憶 / 自己中心性 |
Research Abstract |
5歳児から8歳児まで、述べ203名を対象として、介入観察或いはスポーツ的認知能力テストを行うとともに、ボールゲーム活動或いはボール運動の動作学習に関するデータ(映像を含む)を収集した。介入観察は、保育園5歳児クラス16名、スポーツ的認知能力テストについては、小学校1年生110名、2年生40名、3年生37名、を対象に実施した。スポーツ的認知能力テストを実施した小学校1年生110名のうち79名は、認知能力テストの難易度の適正を検証するための比較群であり、動作学習のデータは収集していない。 スポーツ的認知テストは、元東京教育大学榊原清及び平沼良が開発した数研式学年別知能調査の中から、1)図系列(推理、原理の発見)、2)顔(知覚の速さ、弁別する力、見通す力)、3)迷路(位置、空間の把握、見通す力;分別する力)、4)絵系列(推理、時間的な関係の把握)、の4項目を採用し、動作学習に関する技術認識テスト1項目を加え、合計5項目の問題を設定した。尚、知能検査から選択した4)絵系列(推理、時間的な関係の把握)については、内容が子どもの生活全般にわたるもので構成されていたが、全てスポーツ活動に関わるものに修正・変更した。このスポーツ的認知テストは、ボールゲーム活動を教材・内容とした体育授業の単元の事前(11月頃)と事後(2月・3月)に実施した。 現在、スポーツ的認知テストの得られたデータの入力は全て終了したが、介入観察及び動作学習に関するデータを、知能テストのデータと比較可能なデータへの変換(数量化)する作業が終了しておらず、本格的な結論は、4月下旬に明らかになる見通しである。
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