1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
岩崎 義正 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10087067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 浩一 日本女子大学, 家政学部, 助手 (10287815)
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Keywords | 内臓脂肪 / 皮下脂肪 / インピーダンス法 / 水中体重秤量法 / MRI法 |
Research Abstract |
目的: 体脂肪は健康関連因子として、近年注目されている。全身の体脂肪量や脂肪率にとどまるのではなく、脂肪沈着部位による量や率の同定へと、きめ細かな対応の必要性が高まっている。とりわけ内臓脂肪は皮下脂肪以上に健康との関わりの深いことが指摘されている。しかし、現状においては内臓脂肪量を正確に計測するのは容易ではない。我々はこれら内臓脂肪をはじめ各種体脂肪が身体の部位により、どのような分布を示すのか、その実態をMagnetic Resonance Imaging (MRI)法にて詳細に調べ、あわせてその簡易測定法を見いだしたい。 方法: 1)被験者には女子大学生9名をBMIを参考に幅広く対象を選定した。 2)基本調査(生年月日、現在の健康状態、既往症、食生活状況、身体活動の状況、運動歴等)、形態計測(身長、体重、座高、上肢・下肢の長さおよび周径囲等)を実施した。 3)インピーダンス法による体脂肪率の計測は日本製市販のSekisui社製、Tanita社製Omuron社製を用いた。また、部位別のインピーダンス計測には米国製Quantum BIA-101Qを改良した6電極(3部位間同時計測可能)を用い、特に躯幹部は腋窩部、臍上5cm部、臍部、臍下5cm部の各横断面につき、それぞれ前-後、左-右、斜め右前-斜め左後間を計測し、電極間距離の測定と合わせて簡易測定法検討のための資料とした。 4)水中体重秤量法により各被験者の体密度を求め、それから体脂肪を推定した。残気量の計測はヘリウムガス法にて分析した。これを参考基準にして、各種インピーダンス法やMRI法で得たデータの妥当性、信頼性等を検討する。 5)MRIは1cmきざみでT1強調画像を撮影、6名は全身、3名は躯幹のみの資料を得た。これらの横断画像をNIHの画像処理ソフトを用い、皮下脂肪、内臓脂肪、その他の脂肪に分類し、その面積を求めた。 結果については、現在これらのデータを整理・集計・解析しているところである。
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