1997 Fiscal Year Annual Research Report
減量食と有酸素運動により減量する際の重量挙選手の適切な蛋白質摂取量に関する研究
Project/Area Number |
09680132
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
松岡 弘記 愛知大学, 教養部, 助教授 (50261003)
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Keywords | 減量 / 蛋白質摂取量 / 除脂肪体重 / 重量挙選手 / 減量食 / 窒素出納 / 有酸素運動 |
Research Abstract |
本研究の被験者は、同じ合宿所で共同生活している男子重量挙選手8名であり、そのうち全日本大学選手権大会前の20日間で減量する3名を減量群とし、体重を維持する5名を維持群とした。減量群は、この間に減量食と有酸素運動を組み合わせて1日当たりエネルギーバランスを1000kcalマイナスにして減量した。減量食は蛋白質を体重1kg当たり1.5gとし、脂肪はエネルギー比の27.5%とし、残りを炭水化物とし、1日当たりのエネルギー摂取のマイナス分が850kcalとなるようにした。有酸素運動は、1回当たり300kcalを消費する最大酸素摂取量の50%程度のトレッドミル走を週に3日、計10回行った。一方、維持群にはこの間体重を維持するようにエネルギー摂取量を十分に充足させ、その食事組成は蛋白質を体重1kg当たり1.5gとし、脂肪はエネルギー比の27.5%とし、残りを炭水化物とした。20日間の減量期間中の1日当たりのエネルギー摂取量は、1560〜2100kcal・day^<-1>の範囲となり、蛋白質の摂取量は、1.5g・kg^<-1>・day^<-1>となり、ミネラル・ビタミンの摂取量は栄養所要量(20歳男性の生活活動強度III)を十分に充足し、意図した通りに減量食の摂取がなされたことが確認できた。また、体重は1.59〜3.72kgの範囲で減少し、体重減少分に占める除脂肪体重(以下LBW)の割合は34.8%〜58.8%の範囲となった。また、減量後の尿中総窒素量から推察した窒素出納は負(-0.46〜-2.88gの範囲)となった。運動諸機能については、減量前の水準を十分に維持した。一方、維持群では、体重,身体組成(体脂肪量とLBW),血液,運動諸機能について20日間で変化はなかったが、尿中総窒素量から推察した窒素出納は正(+2.67〜+13.55gの範囲)となった。本研究の減量プログラムは、窒素出納が負となりLBWの減少を抑制するのに有効でなかった。このために次回は、減量時にさらに蛋白質摂取量(1.8g・kg^<-1>・day^<-1>)を増やして検討する必要がある。
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