1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 助教授 (90204263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 英夫 秋田大学, 教育学部, 助教授 (20191786)
岩鼻 通明 山形大学, 農学部, 助教授 (20167282)
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Keywords | 国絵図 / 画像処理 / 出羽国 / 絵図 |
Research Abstract |
出羽国絵図の撮影 画像処理を行うための絵図を選定し,所蔵機関の撮影許可が得られた絵図のうち,以下の5点の絵図を撮影することができた。 秋田県公文書館(秋田市) (1)秋田・仙北御絵図野書 正保2年 480×660cm (2)秋田領絵図 享保14年 280×440cm (3)御国絵図本図 享保18年 292×419cm 致道博物館(山形県鶴岡市) (1)出羽-国之絵図 (正保) 501×1108cm 米沢図書館 (1)羽後-円大絵図 (正保) 621×547cm 2.画像処理分析の経過 絵図の輪郭の分析では,従来の研究では国境の異動が問題にされてきたが,本研究では海岸線にも異動がみられ,とりわけ船番所などの藩の施設が置かれた場所の海岸線に異動がみられることが明らかとなった。正保国絵図の幕府献上本の写本を比較すると,致道博物館本と米沢図書館本の正保国絵図は異なる点が多く,従来の年代推定を再検討する必要があることがわかった。このほか,文書や絵図の記載内容の分析のみでは知り得なかった問題点が明確になっており,次年度では絵図の作成過程に関するを考察を深めていく予定である。
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