1997 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
09680162
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | The University of Tokushima |
|---|
Principal Investigator |
平井 松午 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20156631)
|
|---|
| Keywords | 北海道移民 / 海外移民 / 送出地域 / 移住者データベース / 社会分析 |
|---|
| Research Abstract |
本研究の目的は,北海道移住が先行した海外移民送出地域での初期北海道移住者の輩出過程、ならびに当該地域における移住地転換(北海道→海外)の解明にある。本研究の初年度である平成9年度はまず、北海道移住が先行した海外移民送出県を中心に、北海道移民および海外移民における送出地域の地域分析や移民の社会属性分析に不可欠な北海道移住者名簿などの一次資料の所在確認ならびに収集・整理を行った。移住者名簿等の収集作業にあたっては、北海道立文書館をはじめ、山口県立文書館、福岡県立図書館、佐賀県立図書館などの関係機関を中心に、写真撮影による資料収集を行った。さらに、これらの収集資料をもとに現在、汎用性の高いパーソナルコンピュータによって移住者レベルのデータベースを構築を行っている。また、データ数が膨大なため、ノート型パソコンによる資料収集の円滑化と研究協力者によるデータ入力作業の効率化を図った。この結果、収集された約5000件(世帯)の移住者データのうち、約3000件に関してのデータベース化が終了している。他方、北海道統計書および各府県統計書から、北海道移住者および海外移住者・渡航者に関する統計データのデータ入力も行った。
平成10年度は、これらの移住者データベースをもとに、出身地や移住地、移住年次、年齢、世帯構成、職業、移住理由などについて分析を行うとともに、滋賀県・熊本県等における北海道移住者ならびに海外移住者に関する資料の収集およびデータベース化を予定している。また、平成10年秋に開催される日本地理学会秋季学術大会(於:北海道大学)において、本研究の中間報告を行う予定である。
|
Research Products
(1 results)
